驚きの超高速オートフォーカス性能
さて、筆者はフォーサーズユーザーでもあるので、まずはE-3とこれまでのレンズを使って撮影をしてみた。具体的には14-54mm/F2.8-3.5である。このレンズ、あるいはシグマの30mm/F1.4を使ってもオートフォーカスの速度はかなり高速化されており、かつ逆光にも強くなっていた(E-1は絶望的なまでに逆光に弱く、たびたび泣かされてきた)。
しかし、E-3と同時発売の12-60mm/F2.8-4.0を装着して撮影を始めた途端、別次元に吹き飛ばされたかのような感覚となった。
圧倒的なまでにオートフォーカスが速いのだ。
▲12-60mm/F2.8-4.0は超音波モーターを搭載しており、凄まじいAF駆動性能を発揮する。 |
これはおそらく超音波モーターを搭載しているためだと思われる。オリンパスもE-3とこのレンズを併用したときに、現時点で世界最高速のAF速度であるとの表記をしている。
この表現はまんざら大げさでもない。
これまでかなり多くのデジタル一眼レフに触る機会があったほうだと思うが、その中でもトップクラスのAF速度となっているのは間違いのないところだ。
また、これまでかたくなに測距点を3点にしてきたのはなんだったかと思われるかのように測距点が11点、しかも全点が独自のツインクロスセンサーとなっている。
これによってかなり確度も上がっている。前述のファインダーもあわせて、マクロでもかなり使いやすくなっているのだ。
フリーアングルLCDとライブビュー撮影の相性は最高!
また、もうひとつE-3には特筆したい点がある。液晶ディスプレイがフリーアングルになっていることだ。
▲このように液晶ディスプレイを展開して撮影できる。 |
E-410/510、EOS 40Dなどが液晶ディスプレイを見ながら撮影のできる、いわゆるライブビューに対応している。しかし、フリーアングルを実現させているのは現状ではE-3とパナソニックのDMC-L10のみ。
ライブビューはE-330でいうところのBモードのみ。リアルタイムに被写体を追うのはやや難しい。
それでもライブビューと可動液晶ディスプレイは相性がいい。特にローアングルで撮影するときはなくてはならないものだと実感した。
そして、ライブビューに合わせて重要な要素となっているのが、ボディ内蔵の手ぶれ補正機構だ。
これもまた空前のとてつもない仕様となっているのだが……。
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