液晶ディスプレイの見え方に大きな違いが!
3機種とも光学ファインダー(用語解説)やEVF(用語解説)は一切搭載していない。液晶ディスプレイのみとすることで小型化を実現しているという側面があるからだろう。その液晶ディスプレイだが、DMC-TZ3は3型23万画素、PowerShot SX100ISは2.5型17.2万画素、DSC-H3が2.5型11.5万画素となっている。
再生時のクオリティでは大型で微細なDMC-TZ3が優れているが、ハイアングルやローアングルから見たときの視認性ではPowerShot SX100ISが大きく勝っていた。
ローアングルに構えても色や構図をほぼ問題なく確認することができるのである。
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▲上からPowerShot SX100IS/DMC-TZ3/DSC-H3の液晶ディスプレイを上から見たところ。実際はもう少し見やすい。 |
DMC-TZ3の液晶ディスプレイにはハイアングルモードが存在しており、ハイアングルではそこそこの視認性を確保しているいるが、SX100のようになにもせずに視認できるほうがいいことはいうまでもないだろう。
DSC-H3は上方下方ともに弱く、構図を確認することすら難しかった。
さらにいうとDMC-TZ3、PowerShot SX100ISには液晶ディスプレイの輝度をアップするモードがあり、炎天下でも見やすくできたことは書いておくべきだろう。
3機種ともに画質は上々
画質面でいえば、ほぼどれも同じと言ってしまっていいだろう。1/2.5型CCD搭載機としてはごくごく標準的な画質だ。単純にDMC-TZ3が700万画素、PowerShot SX100ISとDSC-H3が800万画素という解像度の違い以外は、発色などの好みの問題となる。
画質という意味で見たときに、どれも大差がないというのが実際のところだろう。
もうひとつ、大きく扱われることの多い高感度対応だが、最大感度はDMC-TZ3とDSC-H3がISO3200、PowerShot SX100ISがISO1600となっている。
ここではISO800の画像を等倍で切り出してみた。
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▲上からDMC-TZ3/DSC-H3/PowerShot SX100ISの液晶ディスプレイ。 |
各機種のワイド端で撮影しているので、画角が変わってしまっている。それでも各社の高感度ノイズ処理に対する取り組みが理解できそうだ。
その他の感度での画像もすべて揃えているので、詳細は実写画像を見ていただきたい。
最後に使い比べていて見つかった違いをざくっと並べてみよう。
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・Page1 小型10倍ズームデジカメ 3機種をチェック ・Page2 3機種ともに微妙に異なる焦点距離 ・Page3 液晶ディスプレイの見え方に大きな違いが! ・Page4 やっぱり質感は大事? ・Page5 DMC-TZ3/DSC-H3/PowerShot SX100IS実写比較画像 |
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