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7倍ズーム&機械式手ぶれ補正 EXILIM EX-V7(4ページ目)

ついにEXILIMにも手ぶれ補正機構が搭載された……が、EX-V7の見所はそれだけではない。MPEG-4 AVCでの動画撮影機能や動画撮影中に使える7倍ズームレンズなど、デジタルガゼット好きの心を沸き立たせてくれるのだ!

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

EXILIMといったらやっぱり高速

基本的な使い勝手は、これまでのEXILIMと大きく異なっていない。
起動時間も素早く、さらに今回はスライドカバー型のスイッチとなっているために構えた時点で撮影体勢に入れるということが大きい。
また、その他の動作も軽快だ。
特にオートフォーカスをはじめとしたシャッターラグ(用語解説)はかなり小さい。

新搭載の7倍ズームレンズだが、軽快さは失われていない。

連写においても軽快な印象であった。
ただ、撮影後に表示されるプレビュー画像が微妙に荒いのが気になった。これは表示するための速度を優先しているためであると思われる。
実際の画像はまともに撮影できているので、このプレビューだけを見て判断しないほうがいいだろう。

再生時もまずはプレビューとしてやや荒い画像を表示してから、実際の画像を表示するというようになっている。キヤノンのデジタルカメラの場合、このプレビューがかなり荒いものなのでプレビューであるというのがすぐにわかるのだが、EXILIMシリーズの場合はぱっと見は実際の画像であるかのようなプレビューが表示されてしまうので紛らわしいかったりもする。

またEXILIMといえばバッテリーライフの長さでも知られているが、EX-V7に関してはCIPA準拠で240枚となっている。
これはバッテリーが小型なガム型であることと、電気でCCDを動かす機械式手ぶれ補正機構を搭載したことが大きいといえるだろう。

バッテリーは昔懐かしいガム型。

ただ、CIPA準拠で240枚という撮影枚数は充分に合格レベルを与えられる数字でもある。少なくとも1回充電すれば、1日はバッテリー交換せずに撮影を続けることができるだろう。

新機能も入っているけどEXILIMらしさはそのまま

その他、これまでのEXILIMが搭載していた豊富な機能――
  • 被写体が近い場合、シームレスにマクロに切り替わる。
  • 撮影しているシーンの明るさによって液晶ディスプレイの輝度が自動変更。
  • 豊富なベストショット。
  • スイッチを切ったときにフラッシュやISOなどの設定をクリアするかどうかが決められるモードメモリ。
  • 十字キーの左右に任意の機能を割り当てられる。
  • AF補助光用の白色LEDをライトとして使える。
――といったものが、そのまま搭載されている。

これまでのEXILIMユーザーが乗り換えてもなんら問題なく使えるはずだ。

AF補助光の白色LEDはライト代わりに使用可能。マクロであればそこそこ使える。

最後に画質だが屈曲型のズームレンズを搭載している機種の宿命として、ややシャープさに欠けるものにならざるをえない。
どうしてもキリっとした描写にはならず、全体的にややダルなものになってしまっているのが正直な印象だ。

しかし、EX-V7を使っていて感じたのは、この機種で撮ることの楽しさ、面白さは画質とは違うところに存在しているということだ。
MPEG-4 AVCによる動画撮影、動画撮影中にも使える7倍ズーム、CCDシフト式手ぶれ補正など、新しい機能は満載だがEXILIMの基本ラインは抑えている。
EX-V7は使っていて楽しいデジタルカメラであるといえるだろう。
EXILIM HiZoom EX-V7 実写画像&スペック

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