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今度は広角! IXY DIGITAL 900 ISレビュー(2ページ目)

IXY DIGITALがついに手ぶれ補正機構を入手したのがIXY DIGITAL 800ISだった。そして、今度のIXY DIGITAL 900 ISではさらなるスペックを取り込んできた。広角レンズだ。果たしてその切れ味は?

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

ついに広角IXY DIGITALの誕生

これまでのIXY DIGITALと本機の最大の差異、それはレンズにある。
35ミリ換算で28mmスタートのズームレンズを搭載したのだ。

IXY DIGITALでは初めての広角ズームレンズである。

これまでPowerShot S80で唯一28mmスタートのズームレンズを搭載したことがあったものの、キヤノンの発売してきたコンパクトスタイルデジタルカメラではその多くで広角端は35mmスタートであった。

広角側が広がっていても、最大望遠では105mmの3.8倍ズームとなっているのでこちらの使い勝手は損なわれていない。
上位機種のIXY DIGITAL 1000では37mmスタートとなっており、この2機種を使い比べるとレンズの取り回しという面では圧倒的にIXY 900ISに分があった。

デジカメの購入相談時に尋ねられることとして「広角ズームを搭載していることは、それほど有利なのか」ということがある。
まあ、これは筆者が広角ズームを搭載しているものを強く勧めているからでもあるのだが。

室内での撮影が多いのであれば、圧倒的に使いやすさが増すといえる。大きく写したいのであれば歩み寄れば済むだけの話だが、広く写したいときに壁の中に身体を埋めることはできないからだ。
そういう意味では日本の住宅事情が広角ズームを欲しているともいえるだろう(笑)。

ただし、広角レンズはその宿命としてパースがついてしまうということがある。これは弱点にも長所にもなりえる事柄でもあり、最近は広角ズームレンズを搭載したデジタルカメラも増えてきたために別記事で詳しく書く予定である。
簡単に書いてしまえば、広角レンズは近くの物をより大きく、遠くの物をより小さく描写するという傾向がある。
たとえばオークションに出品する物を撮影する際などに広角レンズはあまりオススメできないのだ。
ズームレンズであれば少しだけ望遠側にふって撮影すればいいことなので、さほど心配する必要はないのだが。

光学ファインダーがあるのはカメラメーカーの良心といったところか。

もうひとつ、本機の注目点としてDIGIC IIIを搭載していることが挙げられるだろう。
画像エンジンが進化したことで気になるのは高感度への対応なのだが……。
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