IXY DIGITAL 900 ISは後継機? それとも……

正直なところ、IXY DIGITAL 900 IS(以下、IXY 900IS)と聞いて「ああ、DIGIC IIIができたからIXY800ISにそっちを載せて、高画素化したCCDを搭載していっちょ上がりみたいなもんでしょ」くらいに思っていた。
そんなことを思ってしまうほどにIXY 800ISの完成度は高かった。レビューでも書いたのだが、とてつもなく優れた長所はなくてもイヤミなほどに弱点の少ないデジタルカメラだったのだ。

しかし、実際のスペックを見てみると大きく異なっている。スペックだけではなく外装も違う。
型番こそIXY DIGITAL 900ISと800ISの後継機のようにされているものの、これは実質的には新しいIXY DIGITALの幕開けともいえる機種なのだ。
キヤノン
IXY DIGITAL 900 IS
市価 52,800円
2006年10月14日発売

パッケージから取り出した瞬間、ちょっと戸惑った。

「電源スイッチがない?」

これまでIXY DIGITALシリーズの電源スイッチといえば、背面上部、もしくはシャッターの横についているのが基本的な外見であった。
こういった面から見ても、IXY 900ISがこれまでのIXY DIGITALとはやや趣を異にしているデジタルカメラであることが分かる。

ボディ上部中央というIXY DIGITALにしては珍しい配置の電源スイッチ。

電源スイッチそのものがLEDで点灯するようになっている、これまでにないものとなっている。
また、ボディ自体もデザインの基本ライン自体はIXY 800ISのそれと同じだが、金型の流用がまったくない新規デザインとなっている。
IXY 800ISではかなり丸みを帯びたデザインとなっていたが、IXY 900ISでは曲線はさほど使われておらず、比較するとややスクウェアなデザインとなっている(とはいっても他社製品と比較すればかなり曲面を多用したデザインではあるのだが)。

それもそのはず、IXY 900ISは搭載されているレンズがまったく異なっているのだ。
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