唯一の違いは液晶ディスプレイだけ?
外見的な差異として大型化された液晶ディスプレイが挙げられる。KissNの11.5万画素/1.8型から、23万画素の2.5型に大型化されている。ようやく標準的な大きさに追いついたといったところだろう。この大型化によって、液晶ディスプレイ上部に存在していた表示パネルがオミットされ、F値やシャッタースピードなどの撮影情報は液晶ディスプレに表示されるようになった。
▲F値等の撮影情報は液晶ディスプレイに表示されるようになった。 |
目のすぐ下で液晶ディスプレイに点灯されるとかなりうっとおしいものだが、ファインダー下部にアイセンサーが設置されている。
ファインダーを覗きこむとバックライトが自動的に消灯されるという仕様だ。
▲センサー反応による消灯以外にも時間での自動消灯もある。 |
逆に液晶ディスプレイ以外の外見における差異はほとんどない。
操作ボタンの配置などもほぼ同一であり、KissNユーザーが買い換えたとしても、なんら違和感なく使えるはずだ。
こういった操作体系の継承は思ったよりも重要で、スペックに現れないものの買い換え・買い増しの際には考慮に入れたい点のひとつである。
操作体系が大きく異なっていると素早い設定の変更などができなくなってしまい、シャッターチャンスを逃すことにもつながりかねないのだ。
そういった面でもKissXはしっかりとした後継機であるといえるだろう。
明らかに向上したオートフォーカス性能
もうひとつ、撮影面での大きな違いを挙げておきたい。オートフォーカスの精度、速度だ。KissXでは上位機種のEOS 30Dで搭載されているものとまったく同じオートフォーカスセンサーを搭載されている。
これによってKissNと比較したときに、明らかにオートフォーカスの性能が向上している。
特にKissNでは暗所においての撮影で、ピントが行って戻って結局はピンぼけしているというようなことがあったが、KissXではそういったことがかなり少ないように感じた。
かなり心地よく撮影できたというのが正直な感想だ。
そしてKissXの大きな売りとしてEOSデジタルとしてはじめてセンサークリーニング機能が搭載されたことがある。これを見てみるとしよう。
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