マクロモードを使うときの注意点
博士 「マクロ ── 特にテレ端での撮影は手ぶれしやすいんで、注意が必要なんじゃな」弥生 「どうしてです?」
博士 「んーっと……。つまりだね。レンズが……いや、この説明じゃ理解できないだろうし……被写体が大きく……いや、これでもダメか」
弥生 「博士、説明できないんですか?」
博士 「と、とりあえずじゃな、『マクロ、特にテレ端での撮影は手ぶれしやすいから気をつけろ』ということだけ覚えておいてもらえればよいわ。これに関しては将来にじっくり解説する機会を設けよう」
弥生 「はーい」
博士 (なんだろう、この敗北感……)
弥生 「で、対策はどうすればいいんでしょう」
博士 「うむ、特に花を撮るときは三脚を使うのがいいじゃろうな。手ぶれを防止する撮影テクニックを読んでもらう、というのも手じゃな」
弥生 「うーん、荷物になっちゃうんですよね」
博士 「ま、晴天で花を撮るんであれば、シャッタースピードは充分に速くなるはずじゃから気にせんでもいい。ただ、室内でオークション用の写真を撮影する……というようなときは注意したほうがいいかの」
かなりのボケがくる!
博士 「もうひとつ、マクロ撮影にする際はかなりボケやすくなることにも注意してもらいたい」弥生 「え、博士……もうですか?」
博士 「いや、それは限りなく危険なボケじゃな……えーっと、詳細はこっちの記事を読んでもらいたいのだが、被写体が近くにあればあるほど背景はボケやすくなるんじゃな」
弥生 「えーっと、被写界深度が浅くなる……っていうんですか?」
博士 「そういうことじゃ。逆にいうと被写界深度を浅くしたい場合はマクロ撮影にして、テレ端で撮るとコンパクトスタイルのデジカメでもそこそこボケてくれるというわけじゃな」
▲手前と奥にそれぞれピントをあわせて撮影してみた。 |
博士 「でもって、上の写真はマクロ撮影と第1回のAFロックを組み合わせて使ってみたものじゃな。上はレンズ周辺にピントをあわせて、下の画像は手前にピントを合わせとる。縮小画像ではわからんかもしれんので、画像をクリックして大きな画像で確かめてもらうとええじゃろ」
弥生 「どこに注目するべきかを操れる……っていう感じですね。あ、でも博士。逆にオークション用の写真なんかで全体像を撮りたいときはどうするんですか?」
博士 「床に転がすなり、真正面から撮影するなりして、平面的に撮影すればOKじゃ」
弥生 「ずいぶん簡単な解決策ですね」
博士 「まあ、これが一番簡単じゃろ。平面であればどんなに被写界深度が浅くともピントさえ合ってれば問題ないんじゃな。F値を高くして被写界深度を深くするのも手じゃが、コンパクトスタイルのデジカメでこれをやるのは難しいからの」
弥生 「それじゃ、今回のポイントを整理します!」
POINT 1 近くのものを撮るときはマクロモードに!
POINT 2 マクロモードのスイッチは花のシンボル。
POINT 3 近くに被写体があるときはボケやすいので注意。
博士 「本当は第1回にこの講座をやりたかったほどに、実はマクロ機能というのは知られ ているようで知られないない機能なんじゃな」POINT 2 マクロモードのスイッチは花のシンボル。
POINT 3 近くに被写体があるときはボケやすいので注意。
弥生 「日常でもかなり使いそうですね」
博士 「ピントが合わないな……と思ったら、とりあえずマクロにしてみる……くらいのくせをつけておくといい」
弥生 「それでは、また次回お会いしましょう~」