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近くのものを撮るにはマクロモードで(2ページ目)

近くのものを撮影したはずなのに、まるでピントが合っていなかったことはありませんか? そんなときに使えるのがマクロモードです。

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

花のマークで近くに寄ってみよう!

博士「ここに花のマークがあるじゃろう。このマークにあわせて撮影するんじゃ。ボタンだったり、ロータリースイッチだったりするが、すべての機種でこの花のマークは共通でマクロスイッチを意味しておる」
弥生「えーっと、花を撮るときに使うから花のマークなんですね?」

花のマークはマクロのスイッチ。すべてのデジタルカメラに共通。

博士 「いや……たしかに花を撮るときにも多用するんじゃが、そういうわけではないぞ。デジタルカメラには撮影可能距離、あるいは合焦範囲というものがあるんじゃ」
弥生 「合焦範囲……」
博士 「うむ、合焦というのはピントが合うこと。つまり、ピントの合う範囲ということじゃな。実際には何センチまで近づけるかということなんじゃが……。弥生くんの持っているデジカメは、どれどれ……通常撮影では50センチまでじゃな」
弥生 「え、そんなに遠いんですか? それじゃあ、今回近寄って撮ったときにピンボケだったのは……」
博士 「通常撮影では撮れない距離まで近づきすぎたからじゃ」
弥生 「でもでも、博士。50cmっていったらけっこう遠いじゃないですか。そしたら花なんて近づいて撮影できませんよね?」

被写体から約50cmで撮影。迫力に欠ける。

博士 「そこで使えるのがマクロ機能、というヤツなんじゃ。この花のマークは、すべてのデジタルカメラでマクロ機能を意味している。ちなみにマクロ、というのは『巨大な』という意味の言葉。つまり、マクロ撮影というのは、まさに『大きく撮影する』という意味の写真用語じゃな」

マクロで撮影。花弁のディテールがわかるまで近づくことができ、かつピンボケも起こしていない。

弥生 「大きく撮影する……というよりは、近距離から撮影するっていう感じですけど……」
博士 「そ、そうともいう。通常モードからマクロに移行する距離はデジタルカメラによって異なるので、マニュアルか製品ページを見てもらいたいの。弥生くんのデジカメは……ワイド端で5cm、テレ端で30cmじゃ」
弥生 「テレハ氏って、どっかの外国の偉い人みたいですね。なんとなく中東風?」
博士 「……えーっと。つまりじゃな、ズームでいちばん広く撮れる状態だったら、被写体に5cmまで寄れる、ズームでいちばん望遠にしている状態であれば、被写体に30cmまで近づける──という意味じゃ」
弥生 「あー、はい。わかりました。最初からそう言ってくださいよ」
博士 「……以後気をつけます」
弥生 「なるほど、だいたいわかりました。近くを撮りたいときはこの花のマーク……えーっと、マクロモードで撮ればいいんですね?」
博士 「うむ、マクロモードは日常で多用するので覚えておいて損はない。食事を撮影したり、オークション用に出品するものを撮影する ── マクロを使うシチュエーションは数多い。ブログなんかで書こうと思うと」
弥生 「となると、ここらへんで注意点とか出てきそうですけど?」
博士 「うむ、確かにマクロを使うときにはいくつか注意点がある」

被写体の近くに寄って撮影したいというシーンは少なくありません。そんなときに使えるのがマクロ撮影 ── ですが、注意点が存在しています
どのようなところに気をつける必要があるのでしょうか?
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