あふれるほど製造されるフラッシュメモリ
メモリーカードの中に入っているフラッシュメモリの価格は、大まかにいって3つの要因によって成り立っている。1)為替レート
2)生産量
3)需要
そして、現状はそれぞれ以下のようになっている。
1) | アメリカの政策金利の影響で為替相場は円高がゆっくりと進んでいくと思われる。 |
2) | 前述したようにNANDフラッシュは半導体メーカーがこぞって製造している。また、東芝などの設備投資を見ても、2010年代前半まで生産量は右肩上がりが約束されているも同然。 |
3) | 次世代ゲーム機やシリコンオーディオなどの需要は充分に満たされると考えられ、逼迫する可能性は少ない。 |
これから先にNANDフラッシュの価格が大幅に上がる要素というのはほとんどない。
あるとすればメーカー間の談合による生産調整だが、つい先日メモリー製造各社が談合によってアメリカにおいて追徴金を課せられた上に、サムスン電子など一部メーカーでは担当社員に禁固刑の有罪判決まで出ているのでこれはないと考えたい。
というわけで、メモリーカードの価格は中長期スパンで見れば確実に下落していくだろう。
▲筆者の机周りにあったメモリーカード。いくら使ったことやら……。 |
価格が下落し続けていくのであれば、いつ、そしてどのていどの容量を購入すればいいのか。
それを考えてみよう。
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