ジョイスティックで広がった撮影機能
もうひとつの大きな変更点がジョイスティックの追加だ。DMC-LX1で追加された機能として好評だったため、DMC-FZ7でも搭載されたということだろう。
▲シャッターとの併用がしやすい位置にあるジョイスティック。 |
機能としては長押しでホワイトバランス、ISO、画像サイズ、圧縮度の4つが変更できる。
キヤノンのコンパクトスタイル製品にあるFunc.ボタンと同じような機能だと考えてもらえればいいだろう。
A/S/M各モードでの撮影時には、F値とシャッタースピードを変更できる。また、Pモードの際にはプログラムシフトを使用できる。
ジョイスティックが追加されたことで、圧倒的に撮影意図を反映させやすくなった。
また、LUMIXに共通した弱点としてあった、「敏速な設定の変更ができない」ことを克服している。
さらに本機から導入された機能に、流行りの『高感度対応』がある。最高でISO1600に対応したというのだが……。
一応、使える。一応、撮れる。
結論から書いてしまうと、DMC-FZ7の高感度対応は「とりあえず撮れるようにした」レベルのものである。ただし、こういったものでも画像サイズを縮小することによって使うことができる。たとえばWebに640x480で掲載するというような用途であれば、それなりに使えるだろう。
▲上:ISO100。下:ISO1600。わかりやすい羽毛を撮るまでもなく、かなり厳しい画質だ。 |
CCD自体で高感度に対応しているFinepix F10(レビュー)/F11(レビュー)のISO800/1600のように使えるわけではないので、そのあたりは考慮しておくべきだ。
「非常用として使うのであれば、そういう選択肢もある」というていどに考えてもらいたい。
▲高感度モードはシーンモードのひとつとして搭載されている。 |
シーンモードに入って、わざわざ選択してからでなくては使えないようにしてあるのは、開発側でも非常用としての認識があるためだからだろう。
さて、最後にDMC-FZ7全体的なスペックや使い勝手を見てみるとしよう。
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・Page1 グリップ感が良好になった ・Page2 ジョイスティックが搭載されて…… ・Page3 小型軽量で使える高倍率ズーム機 ・Page4 LUMIX DMC-FZ7 スペック&実写画像 |
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