変えてみよう。角度とか
博士 「実際に撮ってみるのが分かりやすいじゃろまず、右のペットボトルにAF枠を合わせてゆーっくりとシャッターを押してみたまえ」弥生 「はい……ゆーっくりとですね。あ、ちょっと引っかかったところで枠が緑になりました」
博士 「そこでシャッターを押すのはストップ! これがピントがあったということなんじゃな。表示のしかたは機種により異なるが、基本的にはこういった感じで知らせてくれるわけじゃ」
▲この機種は枠がグリーンになるのがピントのあったサイン。 |
弥生 「これって、まだ写真は撮れていないんですよね」
博士 「うむ、いまは真ん中にあるものにピントがあった状態を保持しているだけ、ということになる」
弥生 「へー、こんな機能があったんですねぇ……いつもはただシャッターを押しているだけでした」
博士 「この状態をオートフォーカスロック(以下AFロック)というんじゃ」
弥生 「AFロック、ですか?」
博士 「うむ、シャッターを半分ほど押している状態 ── つまり、半押しをしてピントがあった状態をロックしてくれるというわけじゃな。で、そうして半押ししたままで撮りたい構図にデジタルカメラを動かすんじゃ」
弥生 「え? 動かしちゃっていいんですか?」
博士 「おっと、動かすときはできるかぎり距離を変えずに、角度だけを変えるようにして動かすんじゃ」
角度だけを変えるのには手首を動かすようにすることが大事です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、何度かやればすぐにコツはつかめるはずです。
弥生 「動かしました……あ、もしかしてこれって、ペットボトルにピントがあったままなんですか?」最初は難しく感じるかもしれませんが、何度かやればすぐにコツはつかめるはずです。
博士 「そのとおり! そして、撮りたい構図に移動したら半押ししているシャッターをそのまま押し込む!」
弥生 「撮れました!」
▲実際の画像。ペットボトルにピントが合っている。 |
博士 「こうやって、望んだ場所にピントを合わせてから構図を変える。これがAFロックの威力というわけじゃな」
弥生 「これっていろいろと応用が効きそうですね」
博士 「うむ、AFロックは基本的なテクニックじゃからな。いくらでも応用できるはずじゃ」
弥生 「それでは、今回のポイントをおさらいしてみましょう」
POINT1 | シャッターを半押しすることで、ピントをロックすることができる。これを『AFロック』と呼ぶ。 |
POINT2 | AFロックのまま被写体との距離を変えずにデジカメの角度や位地を変えることで、好きな場所にピントを合わせることができる。 |
POINT3 | AFロックで任意の場所にピントを合わせようとする場合、AFエリアを『中央固定』、『センター』にしておいたほうがやりやすい。 |
弥生 「では、最後に応用編をどうぞ!」
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