全体的に速度がブラッシュアップ!
もうひとつ大きな変更点がある。
それは画像エンジン(
用語解説)がDIGIC IIになったことだ。
PowerShot S1 ISは起動・オートフォーカスともに『鈍足』と呼ばれてしまうレベルの速度だった。
それがDIGIC II搭載によって大幅に高速化されている。
まず、起動速度は1秒強。12倍ズームレンズを搭載していながら、この速度は驚異的といっていい。
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起動は充分に速い。クラス最速レベルというだけでなくコンパクトスタイルのものと比べても遜色ない。
オートフォーカスもサクサクと撮影できるレベルに改良されている。確度も充分に高い。
PowerShot S1 ISと比べると、実に気持ちよく撮影できるようになっているのだ。
暗所対策にAF補助光も搭載されているのも改良点といえるだろう。
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AF補助光は室内などの近距離ならともかく、遠距離では効果が期待できないのでカットしてもいいだろう。
オートフォーカスはIXY DIGITALに搭載されているAiAFではなく、中央1点オートフォーカス(フォーカス枠を移動させることはできる)。
12倍という高倍率ズームレンズを搭載しているので、ピントにはシビアさが求められる。AiAFよりもユーザーの意図を汲みとり易いほうを選択したということだろう。
DIGIC IIの採用によって、連写性能も上がっている。
連続撮影モードで毎秒1.7枚で最大17枚までだったものが、毎秒2.4枚を保ちながらメモリーカードの容量がなくなるまで連写できるようになっているのだ。
通常撮影時でもそこそこ高速なオートフォーカスと相まって、かなりの速度で撮影できるようになっている。
PowerShot S1 ISでは「ここがああだったら」とか「もうちょっとこっちがなぁ」というような気持ちになることが多かったが、DIGIC IIの採用で全体の性能が底上げされている。
画像エンジンに余力があるおかげでモードを変更した際にアイコンを大きく表示し、そこからアニメーションで定位置に移動するというような芸当も実現してるほどだ。
CCDはイマドキのアレではあるが……
おっと、すっかり忘れていたがCCDは1/2.5型の500万画素を搭載している。昨今のデジタルカメラにもっとも採用されているCCDだ。
画質はいかにもDIGIC風味で彩度の高いクッキリとしているものだ。実にいまどきの味付けといったところだろう。
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ハイエンド並の多彩な撮影モードを持っている。
撮影モードは昨今のオート一辺倒ではなく、プログラムモードにシャッター速度優先、露出優先、マニュアルモードまで存在する。
さらにはマニュアルフォーカスも存在するので、『撮影』を意識したときでも「あれができない」「これができない」ということはほとんどない。
さすがに一眼レフ並とまではいかないが、ハイエンドクラスの撮影感覚だ。
これからの季節、花火を撮影するなど難しいシーンでも活躍してくれるはずだ。
そして、PowerShot S2 ISにはもうひとつ大きなウリが存在している。
(Page3へ)
・Page1 キヤノンの高倍率ズームが生まれ変わった
・Page2 高速化の秘密は画像エンジンにあり
・Page3 きれいな動画が撮影できるのだが……
・Page4 ニッケル水素充電池で驚異のスタミナ
・Page5 PowerShot S2 IS スペック&実写画像
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