かゆいところに手が届く改良点 前述したように、基本的にDMC-FX7は完成度の高いコンパクトスタイルのデジタルカメラであった。 といったわけで、バッテリーライフ以外の改良点は「かゆいところに手が届く」ような、小さいものが多い。 そんな中でも目立っているのが高速オートフォーカスモードの搭載だ。 手ぶれ補正機構はメニューからではなく、独立スイッチがある。さほど使用頻度が高いわけではないが、やはりウリは目立つところにということか。 高速1点AFはかなりサクサクとピントがあう。また、シャッターラグも小さいので軽快感はDMC-FX7以上だ。 ただし、稀にピントを大外ししてくれることがある。まあ、大きな液晶ディスプレイに表示されているので、外したときには見てわかるであろうが。 その他にも、9種だったシーンモードが3種類ほど増えている。 赤ちゃんモード、美肌モード、料理モードの3種類だ。 中でも面白いと思ったのが赤ちゃんモード。美肌モードと同様に肌色をきれいに写すのに加え、赤ちゃんの誕生日を登録することによって月齢・年齢を自動的に表示するというモードだ。 付属ソフトであれば月齢入りでプリントアウトすることもできる。 ユニークな機能として特筆できる。 ただ、このモードは撮影対象を赤ちゃんにかぎらず、いろいろと応用が利かせられるような気もするのだが。 画質は基本的に良好 画質はDMC-FX7と同様、色調はかなり鮮やかに補正されて表示される傾向がある。 ただし、ほとんどのユーザーにとって『好ましい』と感じられる補正だろう。 A-Rajでラッサムスープを撮影。実はこのテーブルクロス、ややくすんだエンジ色だったりする。 特に草花を撮影するときなどにその傾向は顕著になるようだ。 手ぶれ補正機構があることで、気軽に撮影することができることも相まって初心者向けのデジタルカメラとしてはオススメできるものとなっている。 最近、手ぶれ補正機構を搭載したデジタルカメラと、Finepix F10をはじめとする高感度に強いデジタルカメラ、どちらがよりいいのかという議論もあるようだ。 筆者はこう考える。 (Page 4へ) ・Page1 DMC-FX7の正常進化版 ・Page2 バッテリーライフは…… ・Page3 かゆいところに手が届く改良点 ・Page4 手ぶれ補正VS高感度デジカメ? ・Page5 スペック&実写画像 ■関連ガイド記事 ・2005年デジカメシーンを予想する ・Finepix F10レビュー ・DiMAGE Z5レビュー ・ISOとはなにか? ・手ぶれを防止する撮影テクニック ・AllAbout デジタルカメラ 2005 夏のボーナス特集(AllAbout特集) COMICWORKS ver.2 レビュー 使いやすくなった漫画制作ソフト(CG・画像加工ガイド) 前のページへ1234…20次のページへ