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デジタルカメラ撮影テクニック講座(8) オークション写真のテカリを追放(3ページ目)

オークション写真にありがちな被写体の『テカリ』。これがあると商品の詳細さえ見えなくなってしまうことも! ちょっとした工夫でこのテカリを追放してしまいましょう。

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

角度を変えてみよう

しかし、出品するものによってはどうしても床に寝かせる必要があるということもあるはずだし、照明の位置によっては被写体を立ててもかなりテカリが出てしまうこともあるだろう。
ここでさきほどの「テカリとはなにか」を思い出してほしい。
そう、テカリとは反射なのだ。

つまり、この反射を別の方向に向けてしまえばいい。
簡単にいえば、被写体の向きを変えてしまえばいいのだ。

あえて照明を当てて、テカリ(左上)を出して撮影してみた。
被写体を斜めにして角度をつけた。これだけでもテカリが激減する。
ただし、一概にテカリを消してしまうことはおすすめできない。
光沢がなくなってしまうと、高級感が薄れてしまうという素材も少なからず存在するからだ。
また、テカリがなくなると立体感が少なくなってしまうという側面もある。

たとえば、金属やガラスなどにテカリ──光沢がなくなってしまうと安っぽくなってしまう。
筆者もデジタルカメラを撮影するときには、レフ板などを利用してレンズに適度な反射があるように心がけている。

三脚なしでもこんな方法で安定させられる

最後に、撮影方法に関して毎回出てくる三脚に関してだ。
今回の撮影で、筆者はいっさい三脚を使っていない。

しかし、テカリ対策でフラッシュが使えない環境では、手持ちで撮影するとかなりの確率で手ぶれが生じてしまう。
そこで三脚の代わりにDVD-Rの10枚セットパッケージを利用してみた。

非常に簡単な手法ではあるが、充分に固定に役立ってくれる。
こうやってカメラを固定するだけでも、手持ちで撮影するときに比べて安定度はまったく違う。
テカリ対策のためにフラッシュが使えない場合、なんらかの形でカメラを固定することも重要になってくる。

もちろん、三脚を使ったほうがより簡単に撮影できるのではあるが、これだけでもだいぶ違ってくるのは確かだ。


いくつかのテカリを出にくくするための方法を書いてきた。
これらの方法を組み合わせることによって、さらに効果は増してくるはずだ。
うまく利用していただければ幸いだ。 ■関連ガイド記事
オークション撮影のコツ(1)
オークション撮影のコツ(2)
手ぶれを防止する撮影テクニック
All About デジタルカメラ
被写界深度ってなに?
マクロからピンボケをなくそう!
Page1 印象のいいオークション写真を撮りたい
Page2 テカリとはなにか?
・Page3 これで万全。角度とか。
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