●高価なデジカメは必要か?
オークションに掲載するための写真は、高価なデジタルカメラで撮ったほうがいいのか?
はっきり言ってしまおう。否である。
筆者はAllAboutJapanの記事にかぎらず、物撮りはすべてE-10というデジタルカメラで行っている。
筆者が購入したときには15万円ほどした『高級デジタルカメラ』に分類されるものだ。
ただ、これを使う理由は高いからではない。単に使い慣れているからだ。
また、オークション用に使う写真は縮小することが多い。大きいものでも100KBていどだ。
サイズ的には最大でも640x480ピクセル、実際に使われるものは320x240ピクセルといったところではないだろうか。
このサイズに縮小するのであれば、200万画素のデジタルカメラでも充分だ。
下の写真を見てほしい。
片方がE-10(400万画素/購入価格15万円)で撮影したもので、もう片方がDSC-MZ3(200万画素/購入価格2万9800円)で撮影したものだ。
それぞれ320x240ピクセルに縮小している。
どちらの写真がどちらのデジカメで撮影したかがわかるだろうか?
上がMZ-3で撮影したもの、下がE-10で撮影したものだ。
このサイズに縮小するのであれば、カメラの性能はさほど意味をなさない。
いま、もっとも商品層の厚い300万~400万画素のデジカメであれば問題ないだろう。
ただ、高いデジタルカメラのほうがさまざまな設定ができ、撮りやすいということは確実ではある。
ただし、物撮りにおいて避けたい種類のデジタルカメラは存在する。
EXILIMのようなパンフォーカスカメラだ。
特に小物を撮る場合はピント合わせができるものを利用したい。
極端な小型カメラも避けておきたい。
超小型のデジカメには三脚穴が存在しないことが多い。つまり、三脚を利用できないという最大の欠点を抱えているわけだ。
オークション撮影用にデジタルカメラを流用するのではなく、新たに買うときにはこのふたつのポイントに注意してもらえればいいだろう。
●枚数を撮る
できるかぎりの枚数を撮ることもコツのひとつである。
1カットにつき5~6枚ほど設定を変えて撮影して、その中でもっともよく撮れたものを使うといい。
●基本編はこれにて終了!
というわけで、今回はオークション用に使える撮影テクニックをご紹介した。
これらのテクニックをしっかりと身につけるためには、何度かの練習が必要となるだろう。
それでも本記事を参照していただければ、比較的容易に習得できるはずだ。
ただし、今回のテクニックはあくまでも基本編である。
オークションに出品する品物によっては、背景にケント紙ではなくさまざまな『演出』をほどこしたほうがいいということもままある。
そういった応用編に関してはまた次回以降紹介を予定している。
【関連サイト】
ネットオークションガイド やはりオークションのことといったら、こちらが専門。
"キレイに撮り隊"でキチンと撮る 簡易撮影キット。こちらのほうが見た目ははるかに上。
(ネットオークションガイド記事)
手ぶれを防止する撮影テクニック
オークション撮影のコツ 撮影キット製作編
(デジタルカメラガイド記事)
・オークション写真撮影テクニック
・オークション撮影にふさわしいデジカメは?