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寒い日のごちそう煮込み~Part 1 エビで作る極上ロールキャベツ

熱を加えることで甘みの増す冬のキャベツは、アツアツ煮込みにはピッタリの素材です。くったり煮えた甘~いキャベツを割ると、中からピンクのエビが・・・。

執筆者:桜 美香

一般的に言われる春キャベツとは、正確には「春系キャベツ」のこと。それなら、他の種類に「冬系キャベツ」があるのでしょうか?
11月から3月を中心に出荷され、シャキッとした歯ごたえが特徴の「寒玉系キャベツ」と呼ばれています。春系は結球のしまりがゆるめで、内側の葉も緑色を帯びています。冬キャベツに比べて水分が多く、生でも甘味があり、みずみずしくてやわらかなので、生で食すのに適しています。
逆に寒玉系は、結球の内部が白っぽく、結球の内側にすきまがないほど葉がぎっしりと巻きこんでいます。葉も厚く、過熱調理をしても歯ごたえが失われにくいのです。しかも、加熱調理すると甘味を増す特徴があります。
甘みが強くて生で食べておいしいのが春系キャベツなら、熱を加えておいしくなるのが冬キャベツ・・・ということになります。

ヨーロッパが原産のキャベツ、紀元前7~8世紀の古代ローマ、ギリシャ時代にはすでに胃腸障害に効く保健食として食べられていたとか。キャベツ特有の成分ビタミンUには傷ついた体の組織を回復させる働きがあり、胃の粘膜を強化するととともに、傷ついた胃粘膜すばやく修復してくれます。メインの揚げ物の「添えもの」なのに、主役と同じくらい存在感のある千切りキャベツにも、とても合理的なワケがあるのですね。脂っこいものを食べたあとにキャベツを食べると胃がスッキリ。

キャベツはカロリーが低いので肥満防止によい他、ウイルスや細菌に対する抵抗力をつけるビタミンCが多く含まれています。(風邪対策もバッチリ!)ビタミンCは芯の周りに特に多いので、芯も捨てずに食べるようにしたいもの。炒めもの、スープ、浅漬けなどに。他にも食物繊維やカリウム、葉の外側の緑色の濃い部分にはカロチンが豊富です。

キャベツの栄養は、過熱による損失が比較的少ないのも特徴。ロールキャベツなど煮込み料理にする場合は、できれば煮汁ごと食べて、溶け出した成分も無駄なく摂取したいですね。冬の煮込み料理の定番、「ロールキャベツ」にするには寒玉系キャベツが最高です!

さてさて。前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
ご家庭で作るみなさまご自慢のロールキャベツは何味ですか??トマト、コンソメ、ホワイトソース・・・と、バリエーションが利きやすいのも淡泊なキャベツのおかげですよね。
今日は、ひき肉の代わりにエビを使っておもてなしにも使えるひと皿にしてみましょう。白みそ使いの和風、キャンベラのクリームスープを使った洋風、と2種類のロールキャベツを作ってみました。

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