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デルタ航空で行くアトランタの旅(3ページ目)

世界中のパワーエリートから高く支持されているデルタ航空のビジネスクラス。それを体験取材するため、2009年5月から週11便に増便された同社の主力路線、成田/アトランタ線を利用してみました。

執筆者:秋本 俊二

乗務員のユニフォームを一新

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成田/アトランタ線はボーイング747(ジャンボ機)とこのボーイング777-200ERで運航している
15時50分。ラウンジ内に私の予約したDL56便の搭乗案内アナウンスが流れました。荷物を持って指定のゲートに向かいます。搭乗券を提示して、いよいよ機内へ。入口では、揃いのユニフォームを着たキャビンクルーたちが笑顔で迎えてくれました。

米国を拠点に活躍するオーストラリア人デザイナー、リチャード・タイラー氏のデザインによるこの新しいユニフォームは、2006年春に導入されたもの。そのコンセプトを、タイラー氏は次のように紹介しています。

「空の旅がより特別かつ華やかで洗練されていた時代を思い起こさせるような、それでいて現代的な外観と雰囲気を併せ持ったユニフォーム──私はデルタ航空の新しいユニフォームをデザインするに際して、そんな目標を掲げました。エアラインのユニフォームをデザインするときの重要かつ難しい点は、スマートなデザインと実用性を両立させることです。私はデルタ航空と共にこのチャンレジを成功させ、スタイリッシュかつ着心地の良いユニフォームを実現できたことをとても誇りに思ってます」

新しいユニフォームにはブレザー、ブラウス、パンツ、スカート、ラップドレスなどいくつものバリエーションがあり、各自が働きやすいコンビネーションを選んで着用することができるそうです。

NWAのクルーも同じ制服を着用

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洗練されたデザインで人気のデルタ航空の新ユニフォーム
この春からは、日本のファンたちがこの新しいユニフォームを目にする機会が格段に増えました。ノースウエスト航空でも、乗務員や地上職員の全員が2009年4月から同じユニフォームの着用を始めたからです。

それに先がけて、ノースウエスト航空のクルーたちの試着会が成田で行われました。デザイナー本人から細かなチェックポイントなどを叩き込まれてきたデルタ航空のユニフォーム担当スタッフらも来日。ノースウエスト航空のクルーたちは、一人ひとりが実際に新しいユニフォームに袖を通し、そのフィッティング具合を担当スタッフたちが入念にチェックしていきます。

「たとえ本人が『私はこのサイズでちょうどいい』と言っても、担当の人からダメ出しさせるケースもあります。『あなはこのサイズだと身体のラインがうまく出ないから、こちらのサイズを選ばないとだめだ』というように」

そう話していたのは、ノースウエスト航空の客室乗務員の一人。「美に対して、すごくこだわりを持っていることを感じた」と彼女は言います。ジャケットの内側に着る白いブラウスには、下のほうに赤いラインが付いていて、その上に紺色のショートジャケットを羽織ったときにジャケットの裾から赤いラインだけが見えるように着ないといけない──そんな細かな決まりもあるそうです。

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