航空券/航空券関連情報

バイオ燃料飛行、実用化へ大きく前進!(5ページ目)

コンチネンタル航空は2009年1月7日、世界でも初となる水中で育つ“藻(も)”を使ったバイオ燃料による試験飛行を実施。その歴史的現場に立ち会うため、私はテキサス州ヒューストンへ飛びました。

執筆者:秋本 俊二

離陸──未来の“クリーンな空”へ


「2009年中には技術ライセンスを取得し、その後は精製プラントを立ち上げて事業化を進める予定です。3年から5年後には、一般の乗客を乗せた航空機がバイオ燃料で飛ぶ時代がくるでしょう」と、今回の実験パートナーとして再生可能なエネルギーの開発を進めてきたUOP社の責任者、ジェニファー・フォルムグレン女史は私たちに語りました。「今日のテストフライトは、その重要な第一歩になるはずです」

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各国記者団の質問に答えるジェニファー・フォルムグレン女史。再生可能なエネルギーの開発を進めてきたUOP社の責任者だ

3年から5年後? その言葉に、集まった各国の記者たちからどよめきが起こります。この代替エネルギーが実用化される時代が、本当にそんなに早くくるのでしょうか。フォルムグレン女史の発言を受け、コンチネンタル航空のラリー・ケルナー会長兼CEOも「量産されればバイオ燃料も原油と同じぐらいの価格になる。遅くとも5年以内にはバイオ燃料をコマーシャルフライト(商業飛行)に利用できるまでに持っていきたい」と力強くうなずきました。

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離陸から40分。上空からは未来の“クリーンな空”を予感させるメッセージが

離陸から40分。上空のテストパイロットから地上に届いた次のメッセージに、私も未来の“クリーンな空”をかすかに垣間見た思いがしました

「エンジンの加速と減速、上空でのエンジン停止、そして再起動。予定していた確認テストは順調に進み、すべてを成功裏に終えました。これから旋回し、空港へ戻ります」



【関連リンク】
コンチネンタル航空
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