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バイオ燃料飛行、実用化へ大きく前進!(4ページ目)

コンチネンタル航空は2009年1月7日、世界でも初となる水中で育つ“藻(も)”を使ったバイオ燃料による試験飛行を実施。その歴史的現場に立ち会うため、私はテキサス州ヒューストンへ飛びました。

執筆者:秋本 俊二

各国の記者が見守る中で滑走開始


現地時間の1月7日午前11時49分。テスト飛行のために用意されたコンチネンタル航空のボーイング737-800のエンジンが始動しました。エンジンの回転音も周囲に伝わる振動も、通常のフライトのそれとまったく変わりません。737-800はゆっくりと滑走路の所定の位置まで進んでいきます。

午後0時3分。離陸滑走を開始したテスト機は、私たちが見守るちょうど目の前で機首をぐいっと持ち上げました。

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記者たちの前で離陸するコンチネンタル航空の737-800

ヒューストンの空へ飛び立っていく737-800を目で追いながら、横にいたオーストラリア人記者が「通常の離陸シーンと何ら変わらないね」と私につぶやきます。

本当にそうなのです。バイオ燃料で飛ぶために機体を新しくしたわけでも、エンジンに手を加えたわけでもありません。エアライン各社にとっては、新たなインフラ投資を必要とせず、既存の航空機をそのまま飛ばせるというのがバイオ燃料を使用する最大のメリットです。今回の実験は、それを技術的に実証するのが目的でした。


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