欧米の航空当局から「型式証明」を取得
また地上では、強度試験や疲労試験、さらに満席の状態で緊急時に乗客全員が90秒以内で脱出を完了できることを実証する試験なども進められます。
そして最終段階では、EASA(欧州航空安全庁)とFAA(アメリカ連邦航空局)から型式証明を取得するための「技術路線実証飛行」というテストフライトが義務づけられています。
A380はEASAとFAAから正式な型式証明を取得 (C)Airbus |
エアライン各社が航空機を受領したあとに行う定期便運航とまったく同じ条件下で、EASAとFAAのチェッカー(査察)パイロットが同乗して150時間以上連続したフライトを実施。その運航状況や着陸した空港でのライン整備状況、ボーディングブリッジの接合具合や機内清掃、さらに次のフライトに向けての機内食の積み込みや給油などのグランドハンドリングがA380でもきちんと行えるかどうかのチェック・実証を経て、A380も正式な型式証明を取得しました。
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