第2位/ANA
「エコ割」「ビジ割」などのわかりやすい商品展開や話題性のあるテレビCM、新しい旅行者ニーズへの素早い対応など、サービス向上&イメージアップ戦略に全社を挙げて取り組んで来たANA。支持率も年々上昇を続け、多くのファンの心を確実にとらえています。リクルート社が今年4月に発表した恒例の「大学生就職希望企業ランキング」でも、2007年は一時首位の座を明け渡していたANAが再び第1位に返り咲きました。
かつては国内線を中心に事業を展開してきましたが、1980年代の国際線進出を境に、グローバルエアラインとして発展。1999年には日本のエアラインとしては初めて世界的な航空連合「スターアライアンス」に加盟しました。ルフトハンザやユナイテッド航空など欧米のメガキャリアと協調体制を築くことで、着々と国際線ネットワークの充実を図っています。
ANAのボーイング777(左)と、ビジネスクラス「New Style, CLUB ANA」(右) |
成田から欧米への路線などに導入されている「New Style, CLUB ANA」や中国線を中心に設置された「CLUB ANA Asia」といったハイクオリティなサービスは、利用者たちの評価も上々。「ANAマイレージクラブ」の提携先もこのところ急拡大し、現在は「すべての生活の中心に『ANAカード』を置いている」という利用者も少なくありません。
そんなANAのもう一つの話題が、ボーイングが社運をかけて開発を進める次世代中型機787を、2009年に世界に先駆けて就航させること。787は経済性や環境性能に優れ、昨年アメリカのシアトルで開催された完成披露イベントで同社の山元峯生社長が「ドリームライナーの愛称をもつこの最新鋭機で世界の人々に夢と感動を届けたい」と声明を発表しました。メーカーからの納入延期が懸念されていますが、その夢の初フライトには早くも世界中の期待が集まっています。
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