第7位/ルフトハンザ ドイツ航空
世界地図を広げてみると、東西ヨーロッパの中心に位置するのがドイツです。そこから2時間程度のフライトを想定してコンパスで円を描いてみると、ヨーロッパの主要都市はすべてその円の中に収まってしまいます。フランクフルトとミュンヘンという2つのハブ空港を経由してヨーロッパ、アフリカ、中東の各都市をつなぐ──まさに欧州を代表する“ネットワーク・キャリア”として、ルフトハンザは活躍を続けてきました。
事実、成田からフランクフルトへ向かう機内で乗客たちに最終目的地を聞いてみると、ドイツ国内で降りるという人はどちらかというと少数派。「正確な数字は把握していませんが、比率で言うと全体の7割近くはフランクフルトやミュンヘンを経由して他の国に向かわれるようですね」と、空港スタッフの一人は話していました。成田/フランクフルト線はロードファクター(利用率)が非常に高く、ビジネス需要を中心に満席という日も珍しくありません。
プライベートジェット(左)と、ファーストクラス専用ターミナル(右) |
同社の一番の特徴は、その最先端をゆく取り組みでしょう。たとえばルフトハンザの“グローバルネットワーク・キャリア”としての活躍に最近、新たな1ページを付け加えたのが、ファースト、ビジネス、エコノミーに次ぐ「4番目のクラス」と同社が位置づける「プライベートジェット」サービスです。希望する出発時刻の24時間前までに予約すれば、到着したフランクフルト空港またはミュンヘン空港に7人乗りの小型ジェット機(セスナ・サイテーション・ブラボー)が待機。直行便未就航の空港をはじめヨーロッパの1,000以上の都市へ好きな時間に飛ぶことができます。
また「フライトだけでなく、空港へ着いた瞬間から目的地に降り立つまでトータルにもてなすことでしか最上級クラスの乗客に満足してもらうサービスを提供することは不可能」という独自コンセプトから開設したフランクフルト空港の「ファーストクラス専用ターミナル&ラウンジ」なども、同社ならではのサービスの一つ。自分たちの思う通りに空港を活用するため、空港そのものにも莫大な投資をしてインフラ整備を進めている点もユニークですね。
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