第1位/エールフランス航空
一度は乗ってみたい航空会社ベスト10──その堂々1位に選ばれたのは、エールフランス航空です。「一度は乗ってみたい」というその先に、憧れのパリ旅行がイメージされているのかも知れません。
エールフランス航空は現在、そのパリヘ東京、大阪、名古屋から週38便(JALとの共同運航便を含む)の直行便を運航しています。成田/パリ線の自社運航便は1日3便体制(成田発は水曜日のみ、パリ発は火曜日のみ1日2便)で、そのうち「スターウィング」の愛称をもつ夜21時55分発のAF277便は、成田発のヨーロッパ行きの中では唯一の夜行便。このスターウィングで以前いっしょになった大手商社勤務のビジネスマンは「早朝にパリに到着して出張初日からフルに1日を活用できるので、得した気分になりますね」と話していました。
成田線で使用しているボーイング777(左)と、ビジネスクラスシート(右) |
週末を利用して短期のパリ滞在を楽しむ旅行者も増えています。たとえば金曜日の朝、都内のオフィスへは前日に荷造りを終えたスーツケースを持って出社。あるいは、宅配業者に預けて成田で荷物を受けとるのもいいかも知れません。そして仕事を終え、19時台の東京駅発「成田エクスプレス」に乗れば、成田空港には20時過ぎに到着します。21時55に出発し、パリのシャルル・ド・ゴール空港には現地時間の朝4時15分に到着。空港からパリ市内へ移動し、予約したホテルに荷物を預けてから近くのカフェでゆっくり朝食をとって、パリでの1日を始めればいい。土曜と日曜の休みに有給休暇を1日か2日組み合わせれば、1泊4日か2泊5日(いずれも機中2泊)のパリ旅行が実現するのです。
ちなみに成田空港には、23時から翌朝6時までは離発着できないという発着時間の制限が設けられています。そのためエールフランス航空以外のヨーロッパ系エアラインは、ヨーロッパへの到着が早朝となるのを嫌い、どこも昼間の便にシフト。BA(ブリティッシュ・エアウェイズ)はロンドン行きの便を1日に昼間に2便、ルフトハンザもフランクフルト行きとミュンヘン行きをやはり昼の時間帯に運航しています。
「お昼前後に出発する便は、現地時間でその日の午後か夕方にはヨーロッパに着くので、時差ボケに悩むことも少ない」と昼間の便のメリットを強調する人もいます。それに対して夜行便派は「たとえその日のうちに到着しても、到着した日はホテルに泊まるだけ。もったいない」と反論。さて、みなさんはどちらを選びますか?
■一度は利用したい航空会社ランキング2008