航空券/航空会社・エアライントピックス

信頼と洗練の航空ブランド──“SWISS”(4ページ目)

尾翼に描かれた「赤地に白十字」のロゴマークでお馴染みスイスインターナショナルエアラインズ。先ごろ、成田からチューリッヒへのLX169便に搭乗し、同エアラインの最新動向を取材しました。

執筆者:秋本 俊二

スターアライアンス加盟で基盤も安定
日本人乗務員の採用も10年ぶり再開


スイスインターナショナルエアラインズは2007年7月、ドイツのルフトハンザに経営が統合され、同グループの一員になりました。その結果、現場の社員たちにとっては、働き方などにどんな変化が生まれているのでしょうか?

「まったく変わりません」と、長尾さんは私の質問に答えます。「仕事も、社内の雰囲気も、いままでどおりです。経営が統合されたといっても、スイスの文字が社名から消えたわけではないですし。スイスという国の一番の特徴は人々の勤勉さで、真面目で几帳面な国民性がどこよりも正確なエアラインを築き上げてきました。私たちは、このブランドをこれからも大切に守っていきたいと思っています」

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クルー一人ひとりの経験を何よりも大切にしてきたスイスインターナショナルエアラインズ。今年は10年ぶりに日本人採用も再開した

もともとホテルや観光、金融などサービス業の分野で世界トップクラスの実績と実力を誇ってきたスイス。ルフトハンザ側も、その確固たるブランドイメージは経営統合後も継承していくべきと判断したのでしょう。一方でスイスインターナショナルエアラインズの社員たちは、スターアライアンスチームにも加盟したことで企業としての基盤がよりしっかりしたと感じているようです。

長尾さんは最後に、笑顔でこうつけ加えました。

「かつて120人いた日本人客室乗務員が、厳しい時代を経て現在は30人にまで減ってしまいました。ですが、しばらく途絶えていた日本人社員の採用が10年ぶりで再会され、今年は16人の新人が仲間に加わります。その中には男性パーサーもいるそうですよ。新しい仲間たちを迎えられることを、みんないまからとても楽しみにしています」


【関連リンク】
スイスインターナショナルエアラインズ
ルフトハンザ ドイツ航空
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