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【P.1】 高度1万メートルで本格フレンチを楽しむ
【P.2】 “10分以上遅れて離陸したことがない”
【P.3】 乗務員一人ひとりの臨機応変なサービスで人気
【P.4】 日本人客室乗務員の採用も10年ぶり再開
高度1万メートルの上空で
本格フレンチメニューを楽しむ
LX169便チューリッヒ行きは、午前11時10分に定刻どおり成田を出発しました。これから約12時間半の空の旅が始まります。機内をぐるっと歩いてみると、エコノミークラスでは観光目的の団体客も目につきますが、ビジネスクラスの乗客の多くは商談や視察などビジネス目的で渡航する人たち。離陸上昇後、水平飛行に移って最初のミールサービスが始まると、通路を挟んで私の隣のシートに座っていた日本人ビジネスマンのSさんがこう言いました。
「スイスへの出張でいつも楽しみにしているのが、機内での食事です。著名な日本人シェフが手がけたという本格フレンチは、あさっりした上品な味付けで、わわわれ日本人の舌に合いますね」
ビジネスクラスのシート(左)。機内では本格フランチメニューを堪能できる(右) |
Sさんは、チューリッヒに本社を置く産業機械メーカーの日本法人に勤務。毎回の出張はいつもこのLX169便に決めているそうです。
スイスインターナショナルエアラインズのサービスを語る上で欠かせないのが、ミールサービスのクオリティの高さでしょう。日本発のファーストクラスとビジネスクラスで、東京・四谷の「ホテル・ドゥ・ミクニ」のオーナーシェフ、三國清三氏が手がけたメニューが楽しめます。三國氏は2001年に同エアラインの前身である当時のスイス航空と契約し、自身のプロデュースによる機内食の提供をスタートしました。
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