航空券/航空券関連情報

BAの新「クラブ・ワールド」が日本デビュー(3ページ目)

国際線ビジネスクラスのサービス向上競争が熾烈化する中、ひときわ注目を集めてきたのが“フラットシートのパイオニア”といわれるBAです。同社の新ビジネスクラスが今年9月、いよいよ日本デビューを果たしました。

執筆者:秋本 俊二

実証実験に1万6,000人のボランティアが参加
ヒースロー空港「T5」の開設へ、カウントダウン


ところで、BAのハブ拠点であるロンドン・ヒースロー空港では、2008年3月にBA専用の第5ターミナル(通称「T5」)がオープンします。そのオープンに向けてのオペレーション実証試験が、9月中旬からスタートしました。これは、年間3,000万人の利用が見込まれる同ターミナルのスムーズな運営に向けて行われるもの。11月には1万6,000名のボランティアが参加しての、大規模な現場シュミレーションも予定されています。

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ロンドン・ヒースロー空港の第5ターミナル完成予想図

実証試験は、BAとヒースロー空港を所有するBAA社が共同で実施し、両社から合わせて3万人以上のスタッフが参加。さらに1万6,000名ものボランティアが乗客の役を演じ、空港内の標識や道案内表示、チェックイン作業、緊急避難手順など、空港オペレーションで必要な要素が一つひとつ確認されていきます。

2008年3月のオープン後は、BAのフライトのほとんどが「T5」集まることで定時運航率がより高まるほか、乗客にとっても乗り継ぎ時のターミナル間の移動がなくなり快適なトランジットが実現するでしょう。施設面では、1時間に1万2,000個の荷物を処理し、利用する便が到着してから最短15分でターンテーブルに荷物が出てくるシステムを導入。また、シンプルな案内に添って進むことで手続きを完了できる分かりやすい導線を取り入れるなど、利便性の高いサービスが提供されます。

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2008年3月のオープンに向け、工事が進む(左)。チーフ・エグゼクティブのウィリー・ウォルシュ氏(右)

「来年3月27日にお客さまをお迎えすることが、いまから待ち遠しくてなりません」と、BAのチーフ・エグゼクティブ、ウィリー・ウォルシュ氏は言います。「オープンまで6カ月におよぶ綿密な実証試験と、従業員の研修も始まりました。BAのお客さまだけがご利用になるこの第5ターミナルの開設で、私たちは他社が追随できない高水準の快適さと利便性を提供できると確信しています」


【関連リンク】
BA(ブリティッシュ・エアウェイズ)
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