1億ポンド(約220億円)を投じて開発を進めてきた次世代型ビジネスクラス──新「クラブ・ワールド」を、BAは2006年11月にロンドンで発表。その後、就航する各路線への導入を進め、今年9月にはいよいよ成田/ロンドン線でもデビューを果たしました。
ロンドン・ヒースロー空港で2008年3月にオープンするBA専用の「第5ターミナル」の話題も含め、同エアラインの最近の動きをレポートします。
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【P.1】 世界各国のマーケティングスタッフが東京に集結
【P.2】 NASAとの共同開発による“Zポジション”
【P.3】 ヒースロー空港「T5」の開設へ、カウントダウン
世界各国のマーケティングスタッフたちが
東京に集結し、プロモーション活動を展開
東京・新宿の高層ビル街を歩いていたときのこと。駅に近い街頭で、お揃いのポロシャツに身を包んだ一団が列をつくり、行き交うビジネスマンたちに声をかけて何かを手渡していました。いろんな国の人たちがグループに混ざっているようです。
東京に集結した各国のBAスタッフたち(左)。ポロシャツにはお馴染みのロゴマーク(右) |
近づいてみると、ポロシャツの胸には赤と紺の見覚えのあるロゴマーク。彼らは、英国をはじめ香港、シンガポール、オーストラリア、インドなど世界中から集まったBAのマーケティング部門のスタッフたちでした。
「BAはこの9月から、成田/ロンドン線に新しいビジネスクラスを導入しました。そのPR用のパンフレットを配付しています」と話してくれたのは、ロンドン本社から来たというアジア・太平洋地区マーケティングマネージャーのキャシー・スミスさん。「日本のみなさんに私たちのニュープロダクトを知っていただくため、こうして各国のスタッフが東京に集結しました」
BAといえば、かつて業界で初めてフルフラットベッドを導入した、この分野のパイオニアです。ここ数年はエアライン各社ともビジネスクラスのリニューアルに力を入れ、次々と新しいプロダクトを発表してきました。そうした中で昨年11月、BAも1億ポンド(約220億円)を投じて開発を進めてきた次世代型ビジネスクラス──新「クラブ・ワールド」を発表。この9月に日本でもデビューを果たした新しいビジネスクラスに、早くも大きな注目が集まっています。
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