(撮影協力=航空&旅行写真家・小栗義幸氏)
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【P.1】 機内に足を踏み入れた瞬間から“フィジー”を体感
【P.2】 陽気なクルーたちのリゾート気分あふれるサービス
【P.3】 人間大好きのフィジアンたちに笑顔の訓練は必要なし
【P.4】 人々の中に流れる“フィジー時間”に身を任せて
【P.5】 世界で一番最初に朝を迎える国の人たち
機内に足を踏み入れた瞬間から
南海の楽園フィジーの旅を体感できる
え、前にどこかで会った? 機内に足を踏み入れたとたん、ふとそんなことを考えました。知り合いでもなければ、こんなふうに自然に声はかけられないと思ったからです。
「Bula!(こんにちは)」
「お待ちしていましたよ。私たちのフライトに、ようこそ!」
「目的地までゆっくりくつろいでくださいね」
そうやって口々に呼びかけてくるクルーたちの対応ぶりは、単に“乗客を迎えるための挨拶”というワクを超越しています。乗客の中には、その陽気さ、フレンドリーさに多少戸惑いを隠しきれない人も。私の前を進む女性グループは「いままで乗ったエアラインとはなんか感じが違うね」と囁き合い、新婚の若いカップルは「まるでもうフィジーにいるみたい」などと話しています。
ですが、そんな戸惑いも最初のうちだけ。5分もするとフィジアンクルーたちの自然なスマイルにすっかり慣れ親しみ、どの乗客もそれに負けないくらいの笑顔でクルーたちと言葉を交わし始めました。
青森から来た泉田泰志さん・和子さん夫妻(左)と、エア・パシフィック航空日本支社マーケティングコーディネーターの佐藤真由美さん(右) |
「エア・パシフィック航空にはあまり派手なパフォーマンスはありませんが、人間が大好きなフィジアンたちと機内でぜひふれ合ってみてくださいね」と、同エアライン日本支社のマーケティングコーディネーター、佐藤真由美さんが言っていたのを思い出します。「きっとお乗りになった瞬間から、フィジーという国そのものを感じていただけると思いますよ」
日本から南へ約7,000キロ──南太平洋の中央に浮かぶ大小330以上の島々で構成されたフィジー諸島共和国。「観光」を主産業とする同国には、日本からも昨年1年間に約2万4,000人の旅行者が訪れました。そんなフィジーの最大の島、ビチレブのナンディ国際空港を拠点にネットワークを広げる同国のナショナル・フラッグキャリアが、エア・パシフィック航空なのです。
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