航空券/航空券関連情報

飛行機の良い席って、どこだろう?(2ページ目)

機体の前方と後方ではどちらが快適? 窓側席と通路側席の利点は? フライト時のシートの選び方も、空の旅を楽しむ大切なポイントです。「飛行機の良い席」について考察してみました。

執筆者:秋本 俊二

事前予約が可能な「正規割引運賃」


機内風景2
「正規割引運賃」を利用すれば予約時にシート指定が可能(写真提供=コンチネンタル航空)
では、その「良い席」をどうやって確保するか? これも重要な問題です。最近はエコノミークラスでも「正規割引運賃(通称・ペックス運賃)」を利用することで、予約時にシートの指定ができるようになりました。基本的に“パッケージ運賃”や“グループ運賃”などでは座席指定はできないものがほとんどなので、とくに国際線の長距離フライトで「良い席」を確保するなら、事前予約が可能な「正規割引運賃」でのチケットを購入するのがベストでしょう。

事前予約が不可のチケットの場合は、やはり、できるだけ早く空港に行くしか方法はありません。ぎりぎりの時間のチェックインでは、最後方に近い一角か、仮に前のほうの席が残っていても「窓側」「通路側」のいずれでもない3席並びの真ん中のシートというケースが多いでしょう。エコノミークラスの「3席並びの真ん中」は、長距離フライトの場合はかなりきつい。それを避けるには、できるだけ早くカウンターに行き、空いている中から「良い席」を確保するしかありません。良い席は基本的に早いモン勝ち、です。

ただし早く空港に到着しても、たとえばソウルから成田を経由してLAに行くといった便の場合は、ソウル出発の時点で「良い席」はすべて埋まっている可能性もあります。その意味では、「利用する便の選択」というのも「良い席」確保のための大切なポイントかも知れません。

誰にも邪魔されずにくつろぎたい


利用する路線や便によって、また使用しているのが同じ機種でも運航するエアラインによって座席構成などが違うことを、ここまで詳しく見てきました。早めに空港に到着したら、まずはカウンターの係の人に「これから取れる席で一番のおすすめはどこですか?」と率直に訪ねてみることです。自分が接する(担当する)乗客にできるだけ快適な空の旅を提供する──それがカウンタースタッフの役割でもあるのですから。

機内風景3
窓側シート派には「あのプライベート感が好き」という人が多い(写真提供=シンガポール航空)
ところで、「飛行機のシート」についての考察を進める中で、最後に「私自身はどうだったかな?」と考えてみました。そして思い当たったのが、私の場合はほとんどのフライトで「窓側」席をリクエストしているという事実です。窓に釘付けになって外の景色を眺めることは、最近はさすがにしなくなりましたが、離着陸の際に眼下に広がる街の様子を見ているのはやっぱり楽しい。それに、「窓側」シート特有のあのプライベート感が私は好きです。誰にも邪魔されずにゆっくりくつろげるのは「窓側」ならではですね。そのことをあるエアライン関係者に話したら、「でも席を立つときに、隣の人を気づかうのは面倒じゃないですか?」と質問されました。それに対して私は次のように答えたのですが、もしかしてずいぶん身勝手な奴だとひんしゅくを買ってしまったでしょうか。

「席を立つときに、いちいち恐縮しながら隣で寝ている人を起こしたりするのは、それは私だって面倒です。でも、他人の都合で自分が起こされるよりは、自分の都合で他人を起こすほうがいい──そうは思いません?」


【関連リンク】
■リンク集「各社自慢の航空機材&設備
■リンク集「上級クラス案内
■ガイド記事「世界の個性派エアライン──コンチネンタル航空
■ガイド記事「疲れ知らず! の飛行機搭乗10か条」~All About「エアチケット」サイト~
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます