航空業界というと、とかくパイロットやキャビンアテンダント(CA)など華やかな仕事にスポットライトが当たりがち。ですが整備士たちは、毎日の安全で快適なフライトを支え続ける“縁の下の力持ち”の仕事に誇りを持っています。

航空機の整備は、飛行時間や飛行回数によっておおむね4つの段階かに分かれます。

まずは「Aチェック」。これは航空会社によって多少異なりますが、飛行時間が300~500時間(または約1カ月)程度に達すると、最終便で到着してから翌日の始発便で出発するまでの時間に整備が行われます。作業時間は深夜から早朝までの6時間程度で、10~12人ぐらいの人員で作業を分担。エンジン、フラップ、タイヤ、ブレーキなどの重要部品チェックと、オイルなどの補充・交換、各部の清掃などが主な作業項目です。

また飛行機が空港に到着後、次の目的地に出発するまでの間に行うのが「Tチェック」。これは毎日、1回1回のフライトごとに繰り返されます。飛行機が着陸してから次に出発するまでの時間は、国際線では約2時間、国内線の場合はわずか45分~1時間しかありません。その限られた時間の中で整備士は外観に異常がないか、タイヤがすり減っていないかなどを目で点検し、コクピット・クルーから飛行中の不具合などの報告があれば時間内にその整備も完了させます。

ほかに、1年~1年半(または飛行時間6,000時間程度)ごとに実施される「Cチェック」と、約5年(または飛行時間2万4,000~3万時間)ごとに行われる大規模な「Mチェック」があります。車でいうと「車検整備」に当たるCチェックでは、1週間程度をかけて各部の精密検査や機体構造の点検を実施。そしてM整備では、塗装をはがし、内装部品もすべて撤去して機体を骨格と床だけの状態にし、1~2カ月かけて徹底的にオーバーホールします。まさに飛行機の「人間ドック」ともいえる整備ですね。

では、整備士になるにはどんな方法があるのでしょうか? 現役の整備士に、次の4つの質問に答えてもらいました。