中高生を中心に大人気の自己紹介サービス「前略プロフィール」 |
実は自己紹介サービスと一言で言っても、前略プロフィールとアバウトミーなどではその形はまるで違います。一体、何が違うのでしょう?そしてPCではそれほど人気を得ることのできていない自己紹介サービスにおいてアバウトミーは人気を得ることができるのでしょうか?
SNS的な要素の強いPCの自己紹介サービス
前略プロフィールはその気軽さから多くのユーザーがコミュニケーションツールとして利用しているということですが、その参加の敷居の低さが人気の要因となっているようです。また携帯が中心ということで、ネット上でまったく知らない同士が利用するというよりも、実際の友人同士や初対面の際にお互いに自分のページのURLを携帯で送り合って名刺代わりとして利用するユーザーが多く、特にユーザーの中心となっている中高生が、現実の場面での口コミによって広めていったということも人気拡大の要因として考えられます。
これに対し、PCでの自己紹介サービスは当然ながらネット上が基本となります。BlogCruiser、エキサイトネームカードなどを見る限り、単なる名刺代わりということではなく、趣味や気になるワードをリンクで結び、自分と似たユーザー同士でつながるSNS的要素の強いサービスと言えそうです。
また、自分が書いているブログやよく訪れるブログを登録し、最新の記事を表示するRSSリーダー的なサービスもあり、基本的にはブログを書いているユーザーが自分のプロフィール、ブログの最新記事を公開し、キーワードなどの関連のあるユーザー同士でつながるというサービスです。
PCでの自己紹介サービスが人気を得られない要因とは?
このように機能では申し分ないと言えそうなPCでの自己紹介サービスですが、なぜ大きな人気を得られていないのでしょう?それにはいくつかの原因が考えられます。まず前略プロフィールに比べ、参加の敷居が高いという点です。BlogCruiser、エキサイトネームカードなどを利用するためには、そのサービスを運営しているサイトへの登録が必要になります。どちらもポータルサイトが運営するサービスの1つである以上、仕方がないとはいえ、特にBlogCruiserの場合は住所、氏名、電話番号まで登録が必要になるなど、気軽に利用しようと思ったユーザーであればこの時点で登録を止めてしまうのではないでしょうか?
もう1つの理由として考えられるのは、自サイトが運営するブログの紹介が基本となっています。特にBlogCruiserはSo-netの運営ということで、現時点では最新の記事を紹介する機能は、So-netブログユーザー限定となっていて、それ以外のブログを利用しているユーザーはブログのURL登録のみという形となっています。
また、Yahoo!にもYahoo!メンバーディレクトリという公開プロフィールサービスがありますが、Yahoo!の他サービスとの連携という形で、一部ユーザーにのみ利用されているにとどまっているという状況です。
つまり、PC上の自己紹介サービスとは、自社のブログ、コミュニティを活性化させるための1つのサービスと位置づけられているため、それ以外のブログなどを利用しているユーザーの獲得は難しく、大きなヒットとはなっていないのではないでしょうか?
ネットヘビーユーザー向けということが最大の原因
そしてPCの自己紹介サービスがはやらない最大の原因はライトユーザー向けのサービスではないという点です。PCの自己紹介サービスというサービス自体がどちらかといえばネット上級者向けで、ライトユーザーにとっては、あまり必要性を感じさせないサービスとなってしまっています。通常のブログサービスはあらかじめ自己紹介として自分のプロフィールを書き込むスペースが提供されています。またキーワードや趣味などで他ユーザーとつながるという機能は、mixiなどSNSサービスでは普通に提供されています。
つまり、ブログを1人でいくつも運営していたり、さまざまなサービスを使っているようなヘビーユーザーでなければ自己紹介サービスを利用する理由がないということが、PCの自己紹介サービスが人気を得られない最大の要因だといっていいでしょう。
さて、そんな中で開始されたアバウトミーですが、niftyはこれらの問題に対してどういった形で対応し、サービスを展開していくのでしょう?
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