左側がYahoo!人事部 高橋様 右側が水上 |
日本のネットユーザーの圧倒的な支持を集めているこのポータルサイトは、一体どのような基準でスタッフを 選んでいるのでしょうか?また、スタッフが余すところなくその実力を発揮するため、ヤフー株式会社ではどの ような人事体制を築いているのでしょうか?また、Yahoo! JAPANのスタッフで共有している考え方や重要な キーワードについても人事の観点からお話していただきました。
採用について どのようなスキルが必要か?またYahoo! JAPAN独自の採用方法とは?
水上:まずは、採用についてお伺いしたいと思います。 やはり採用には会社として、かなり力をいれているのですか?高橋:手間は(他社と比べて)かけているほうだと思います。
やはり人材は会社にとってとても重要です。実際に固定費のなかでも人件費の割合が一番多い部分 となっています。
水上:人材募集は、やはりネットを使ってなさるんですか?
高橋:採用の募集スタイルは、現在ではほぼ100%ネット媒体での告知ですね。
当社の場合、自社で媒体を持っていて(ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」(http://www.yahoo.co.jp)のこと) そこで求人情報サービスもありますので、他よりもアドバンテージはありますね。以前は紙媒体でも募集していましたが、 費用対効果的にも、手前味噌にはなってしまいますが、圧倒的にネット媒体の方が効果が高いです。
水上:なるほど。Yahoo! JAPANは利用者数ナンバー1ですものね。 募集は、やはり経験者メインなのですか?
高橋:もともとは、中途採用をメインで行っていました。
当然のことですが、とにかくやりたいことがたくさんあり、それを具現化するための 即戦力が欲しかったわけです。新人研修を行う時間は全然無い、という感じでした。 多少乱暴な言い方になってしまいますが、基本的には人材はたくさん集めて、 社内オリエンテーション、手続き関係、社内コンプライアンスなどの説明をしたあとは 即現場に投入、ということになります。今は、新卒採用もしており、新人研修などのシステムも 整ってきています。
水上:中途採用の場合、社員教育の基本はOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)ということですね。 そうなると、やはり入社の時点でかなりのスキルが必要なのでしょうか?例えばエンジニアの場合は どの程度の、どんなスキルが必要でしょうか?
高橋:エンジニアの採用については、ある程度のプログラミングのスキルは必須です。たとえば UNIX上でのC・C++等です。データベース・ネットワーク関係についても、基本の知識は欲しいところですね。
水上:Javaについてはいかがですか?
高橋:Javaについては実はYahoo! JAPANは意外とあまり使っていないんです。しかし、これらのスキルは 互いに相通じるところがあるので、あってこまる、ということではありません。
水上:人物像としては、どのようなエンジニアを求めていますか?
高橋:自発的にどんどん新しいことを吸収しようという意気込みのある方がいいですね。 そういう人は、自分で好きでどんどんスキルアップをしていける人なんです。 それは、面接をしていくなかで、いろいろと聞いているうちにわかってきます。
水上:ネット業界では、多くの企業がエンジニアの採用にもとても力を入れています。 御社もやはりそうですか?
高橋:採用活動の中では、もっとも力を入れているといえます。
当社の場合、エンジニアだけは他の職種と採用形態が若干異なります。 他の職種の場合はOJTが前提で募集職種に必要なスキルをもっていることが求められます。
しかしエンジニアの場合は、たとえば経験が浅かったり、Yahoo! JAPANで使っている技術 については経験は浅いが、基本的な技術についてはスキルがある、という人材を採用すること がよくあります。そういう人材には、入ってから研修を3ヶ月程度おこない、通常の中途採用 の方々と一緒に走らせていき、その後再度配属を決める、という採用の方式をとっています。
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