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▼注目:つまもの生産者をネットワーク化 高齢者所得No1,彩り事業でPC分析(2ページ目)

徳島県上勝町のお年寄りは元気ハツラツ、料理に添えられる「つま」を野山から採取して出荷する。PCも操作し何をいつ出荷すべきかを分析。高齢者でも、こんなふうにネットを使って稼ぐ人々もいる

執筆者:藤田 幸江

その年齢層を見るとやはり60代~70代の高齢者が多い。(平成11年時点)

・30代  1名
・40代  1名
・50代 11名
・60代 13名
・70代 13名
・80代  1名
―――――――――
    計40名


気になるのが生産者のシステム利用。高齢者でもすぐにおぼえられるものなのか。

操作面の機能は最も考慮した部分。端末を独自化しキーボード、マウスも専用化。お年寄りにとってマウスのクリックは苦手な人が多いが、キーボード操作での対応も可能にした。

ブラウザも改良。電源ONでネット接続、キーボードでのリンク展開、電源OFFまでを専用化した。

そして、ガイダンスでは、最初に全体的な概要と操作説明会を2日間(操作説明書付)実施。以後、3回、月に1度のペースで行い、それぞれコンテンツ、操作性のアンケートを実施した。

けれども、結局は個別対応で、設置先に随時巡回し、操作を支援したというから、やはり高齢者にシステムを覚えてもらうために、並々ならぬ苦労を重ねているのだ。

操作面は、“TVチャンネルのように”をスローガンに開発。ところが、そうそう覚えてはくれない。

かなり手ごわいおじぃちゃん、おばぁちゃんもいらしたという。

システムを使ってもらうには、布教活動が必要と感じた。システムの中に役立つ情報があり、それをいかに使っていけば付加価値(儲け)につながるかということを根気よく伝えていった。



すると、おのずと利用頻度が上がるようになった。人間、欲求がそそられると学習意欲も高まるものだ。



そうこうしているうちに、システムのコンテンツの更新がタイムリーでなかったりすることもあった。すると、それに興味をもっているおばあちゃんがクレームをあげてくるほど熱心になったという。システムを本当に必要としているのだ。

現在使用されている生産者端末は、80台になった。
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