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コンピテンシーとは?優秀な人材の行動特性を捉えよう(2ページ目)

最近よく耳にするコンピテンシー(行動特性)。高い成果をあげている有能社員の特性を具体的に分析したものである。人事評価や採用面接にも役立つ手法だが、どのような方法なのか? 用語の意味や活用法を、項目や具体例を使いながら紹介する。

執筆者:藤田 幸江


《オールアバウトガイドに必要なコンピテンシー》
  1. 達成指向性
    決められた業務規定を怠ることなく、魅力的なサイトつくりのためPVを高めてゆくための努力を惜しまない。
  2. イニシアティブ
    潜在ニーズを察知したりチャンスをとらえたりする先見性をもち、それを記事や各コーナーにおいてわかりやすく表現してゆく。
  3. フレキシビリティ
    状況に応じて記事の方向性をみなおしたり、本業の忙しさいかんによってはガイド業務の量やスケジューリングを適切な範囲に修正する。
  4. 専門性
    担当テーマにおける専門的知識やスキルを積極的に習得し、広告スポンサー見込み客に対して訴求力の高いコンテンツを提示できる。
  5. 対人インパクト
    読者の記憶に残るようななんらかの影響や好ましいイメージを与えることができ、リピートを向上させる。


さて、ガイド自身は上記のものさしでいくつ強さを発揮できているだろうか。“分析力”と“実行力”とは異なる能力であるが、できれば両方を兼ね備えていたいもの。

コンピテンシーを実際に活用してゆくにも、規範とすべき能力を獲得してゆくには本人が現場において、新しい行動習慣を意識して取り入れてゆくことに焦点をおかなければならない。

その際に障害となるのは自己の内的要因、理想的な行動をとることを妨げてしまう性格的特性と、モチベーションなのだ。例えば高い目標をもとうとしても、努力が報われなかったり、これまでの成功体験がなかったりすると、心のどこかで「どうせがんばっても……」と志がなえてしまう。

具体例2. オンラインショップ店長のコンピテンシー

続いてオンラインショップ店長のコンピテンシーについて拾い出してみよう。


《オンラインショップ店長に必要なコンピテンシー》
  1. 顧客志向性
    常に顧客に高い満足を与えることを考え、顧客の立場にたって行動できる。
  2. 徹底確認力
    顧客、取引先との連絡、発送、支払い業務等を手抜かりなく行い、ミスの発生をふせぐ努力をする。
  3. 概念的思考力
    売れるためのパターンを見抜いたり、新しく利益を向上させる手法を考え出したりする。
  4. 情報指向性
    感度のよい情報収集アンテナをもち、効果的販促手法や売上増に貢献する情報収集をする
  5. 関係構築力
    顧客、取引先との信頼関係を築くために密なコミュニケーションを行ったり、相手を理解したり役立つことをしたりする。

以上、5つを抽出してみたが、現実には、オンラインショップの規模や成長ステージ、商材、販売戦略や担当範囲によって必要なコンピテンシーにかなり違いがあることを頭に入れておきたい。ひとりの担当者に対して、それぞれの規範とすべきコンピテンシーが存在するのだ。
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