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IT活用のスキル向上のために MCP資格徹底研究!

今回は、Windowsなどマイクロソフト製品を活用したシステム構築に携わる方のスキルアップのためにMCPについて紹介します。

執筆者:坂田 岳史

MCPとは?

企業の中でパソコンやネットワークを活用した情報システムが当たり前のように利用されています。これらの情報システムではマイクロソフト社の製品が多く使われています。今回は、マイクロソフトが認定する、MCP(Microsoft Certified Professional)についてご紹介します。
MCPとは、Windowsなどのマイクロソフト製品の使い方や運用法及び、それらを使って情報システムが開発できる人材を、マイクロソフトが認定するものです。MCPは、日本だけでなく世界中で実施されているためグローバルな資格だといえます。

MCPの資格体系と種類

新たに取得できる、資格には次の7つのカテゴリがあります。MCPはこれら資格全体の体系を指す場合と、個別のMCP資格を指す場合があります。通常、MCPという場合これらの資格体系を指す場合が多いようです。一方、次に示す「マイクロソフト認定プロフェッショナル」資格で定義されている科目の1つでも合格すれば、MCPとして認定されます。まずは、自分の得意分野から受験するのがいいでしょう。
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自分の得意分野から受験する

・マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)
Windows XP Professionalのインストールから周辺機器の接続、トラブル対応までができる「Microsoft Windows XP Professional」、SQLサーバーの構築から保守までできる、「Microsoft SQL 2000 Enterprise Edition」、さらに、Windows2000サーバーの管理ができる「Microsoft Windows 2000 Server」など、44の科目が設定されています。これらのうち1つでも合格すれば、MCPとして認定されることになります。MCPの各科目の詳細は「MCPの種類」を参照してください。

・マイクロソフト認定デスクトップサポートテクニシャン(MCDST)
MCDSTは、Windowsベースのパソコンの高度な利用方法やトラブル対応などができる技術者であることが証明されます。試験では、Windowsのインストールや周辺機器の接続、Windowsの操作方法、ネットワークの設定などが問われます。ITエンジニアのスキルアップとともに、ユーザーサポートスキルの向上を目指したい方にお勧めです。

・マイクロソフト認定システムアドミニストレータ(MCSA)
MCSAは、Windowsサーバー2003をベースとするシステムの環境設定や、ネットワークの設定及び、これらの保守管理ができるエンジニアを認定するものです。MCSAでは必須科目と選択科目があります。必須科目は3つあり、選択科目は5科目の中から1つを選択することになります。また、MCSAでは、ネットワーク環境の構築や保守に6ヶ月から1年の実務経験を推奨しています。Windowsベースのネットワーク構築や管理スキルを向上したい方にお勧めです。

・マイクロソフト認定システムエンジニア(MCSE)
MCSEは、MCP体系の中のシステムエンジニアの最上位資格であり、システム開発運用などを行う企業では最も重要視されています。MCSEは、ネットワーク科目(4科目)、クライアントOS科目(2科目から1つ選択)、システム設計関連科目(2科目から1つ選択)の必須科目と、1科目の選択科目の合計7科目の合格が必要です。ネットワークやOSの構築・運用等に1年以上の実務経験を推奨しています。Windows系製品を利用したシステム開発エンジニアを目指すかたは挑戦してください。

・マイクロソフト認定データベースアドミニストレータ(MCDBA)
MCDBAは、SQLサーバーのデータベース設計・管理を行うエンジニアの最上位資格です。MCDBAは、物理データベース設計、論理データモデル開発、SQLを利用したデータサービスの作成、データベースの管理・保守及びセキュリティの設定などの能力を問われます。また、MCDBAでは、SQLサーバー管理(2科目から1つ選択)、SQLサーバー設計関連(2科目から1つ選択)、ネットワークシステム関連(2科目から1つ選択)及び、1つの選択科目の合計4科目の合格が必要です。データベース開発、運用管理を目指すエンジニアにお勧めです。

・マイクロソフト認定アプリケーションデベロッパー(MCAD)
MCADは、Windowsベースのアプリケーションソフト開発において、Webクライアントやデスクトップクライアントのプログラム開発・保守を行う能力を問われます。Webアプリケーション構築またはWindowsアプリケーション構築関連科目(4科目から1つ選択)、 XML Webサービスおよびサーバーコンポーネント構築関連科目(2科目から1つ選択)、及び1つの選択科目の合計3科目の合格が必要です。Windowsベースのアプリケーション開発スキル向上を目指す方にお勧めです。

・マイクロソフト認定ソリューションデベロッパー(MCSD)
MCSDは、マイクロソフトの開発ツール(Microsoft .NET)に関する知識と技術、アプリケーションソフト開発・運用の知識や技術を問われます。ソリューションアーキテクチャ科目(1科目必須)、Webアプリケーション開発(2科目から1つ選択)、Windowsアプリケーション開発(2科目から1つ選択)、Webサービスとサーバー関連科目(2科目から1つ選択)、及び1つの選択科目の合計4科目に合格する必要があります。開発ツールを活用したアプリケーション開発スキル向上を目指す方にお勧めです。

 このようにMCPにはいくつかの体系がありますので、自分が目指したいスキルや仕事で必要なスキルにあった、MCP資格を取得してください。

<関連リンク>
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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