
健康志向の人ほど、「手作りのものは安心」「無添加なら安全」と考えがちです。しかし、「市販の製品によく入っているもの」がないことで、逆に食中毒の危険が高まってしまうケースも……。イメージでとらえると間違いがちな、食の安全を守るちょっとしたコツとはー。
Q. 「無添加の手作り菓子は危険なことがある」って本当ですか?
Q. 添加物不使用や防腐剤フリーのお菓子は、体に優しくて安心だと思っていました。自分でお菓子を作って人にあげることも多いです。「以前、防腐剤や添加物を使わないお菓子で、食中毒事件が起きた」と聞いたのですが、本当ですか? 添加物だらけの市販のお菓子より、無添加の方が危険なことは実際にあるのでしょうか?
A. 「無添加だから安心」とは限りません。大事なのは衛生管理です
「防腐剤不使用」「無添加」「砂糖控えめ」という言葉を見ると、健康的で安心な食べ物だと思う人が多いでしょう。しかし、それは誤りです。
以前、東京都内のイベントで、防腐剤や添加物を使わず、砂糖も通常の半分しか使っていないマフィンによる食中毒事件が発生しました。このマフィンは、厚生労働省から最も危険性の高い「CLASS1」に認定されています。CLASS1に分類されているのは、毒性の高さで知られるフグや毒キノコなどです。深刻な健康被害が起こってもおかしくなかった事件だと言えるでしょう。
防腐剤や添加物は体に悪いと思われるかもしれませんが、「食べる人を守るため」に使われています。砂糖も一定量を使えば、食品を腐りにくくするというメリットがあります。
本来、しっかりと火を通す焼き菓子は、食中毒リスクが低いお菓子です。180℃くらいのオーブンで20分ほど加熱すれば、ほとんどの食中毒菌は死滅します。注意したいのは焼き上がった後の衛生管理です。長時間そのまま放置したり、ラッピングの際に素手で触ったりすると、雑菌が付着してしまうことがあります。また、熱いうちに包むと水蒸気が結露し、付着した雑菌が繁殖するリスクもあります。
しっかりと衛生面が管理されている、信頼できるお店で買うことが大切です。自分で作る場合は次の点に気を付けましょう。
- しっかり加熱して菌を死滅させる
- ラッピング前は、しっかりと熱を取る
- 食品用の使い捨てビニール手袋をつけて扱う
- 作り置きをせず、管理するときの温度にも気を付ける
- 人にあげる場合は、なるべく早めに食べてもらう
手作り菓子には、市販品にはない温かみがあります。衛生管理に気を付ければ食中毒の危険性は減らせますので、安全に気を付けて無添加のお菓子を楽しんでください。
さらに詳しく知りたい方は、「手作り菓子で食中毒リスク?『防腐剤不使用』『無添加』には危険性も」をあわせてご覧ください。







