普通預金も年0.5%へ
日本銀行(日銀)は2026年9月18日、政策金利を1%から1.25%へ引き上げました。日銀による利上げを受けて、三菱UFJ銀行は11月2日から普通預金金利を年0.4%から年0.5%へ引き上げます。

一方、2026年9月時点の三菱UFJ銀行のスーパー定期は5年で年1%、個人向け国債「固定5年」は年2.24%です。
金利だけなら普通預金より高い選択肢があります。ただ、普通預金には必要なときにすぐ使えるという利点があります。
まず生活費の3~6カ月分を考える
普通預金に残す金額を考える1つの目安が、毎月の生活費です。例えば、生活費が月30万円なら、3カ月分で90万円、6カ月分で180万円になります。
突然の病気やけが、家電の故障など、予定していなかった支出が発生することもあります。収入が一時的に減った場合にも、すぐ使えるお金があれば対応しやすくなります。
自営業や収入の変動が大きい人なら、6カ月分より多めに確保する考え方もあります。
100万円を動かして増えるのは年5000円
普通預金に置く金額を減らせば、どのくらい利息が増えるのでしょうか。
普通預金が年0.5%、5年定期が年1%なら、100万円を移した場合の金利差は0.5%です。1年間の利息の差は税引前5000円になります。
個人向け国債「固定5年」の年2.24%と比べれば、差は1.74%なので年間1万7400円です。
この金額と、100万円をいつでも使える状態にしておくことのどちらを重く見るか、という比較になります。
1年以内に使うお金も普通預金へ
いざという時に使うお金とは別に、近いうちに使う予定のお金もあります。例えば、住宅の修繕費、車の購入費、旅行代、子どもの学費などです。
1年以内に支払うことが決まっているなら、数千円、数万円の利息を増やすために長期の定期預金などへ移す必要性は低くなります。
普通預金に残す金額は「生活費の何カ月分」だけでなく、「近いうちに使う予定額」も加えて考えると分かりやすくなります。
500万円なら3つに分ける方法も
例えば、預金が500万円あり、生活費が月30万円の家庭なら、180万円を6カ月分の生活費として普通預金に残す方法があります。
さらに1年以内に70万円を使う予定があれば、普通預金は合計250万円です。残る250万円については、定期預金や個人向け国債などを検討できます。
ただし、個人向け国債は発行から1年間は原則として中途換金できません。1年経過後は中途換金できますが、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。近いうちに使う可能性があるお金には向きません。
500万円を「全部預金」「全部国債」と決めるのではなく、使う時期によって分ける考え方です。
普通預金は「余っているお金」ではない
普通預金の金利が定期預金や個人向け国債より低いと、普通預金に置いていることが損に見えるかもしれません。しかし、すぐ使えるお金には役割があります。
生活費の3~6カ月分に、近いうちに予定している支出を加える。その金額を普通預金に残したうえで、当面使わないお金について金利の高い預け先を検討する方が整理しやすいでしょう。
※預金金利は三菱UFJ銀行の2026年9月時点のスーパー定期と、11月2日から適用される普通預金年0.5%を参照しています。個人向け国債は2026年9月募集分の「固定5年」年2.24%を使用しています。利息は税引前の概算です。







