資産運用

米国債の金利が5%超! 100万円買ったら利息はいくら?「円高10円」でも試算

米国の長期金利が上昇し、10年国債の利回りは5%を超えています。日本の個人向け国債よりかなり高い水準ですが、日本から購入する場合は為替の影響を無視できません。100万円を投じた場合、円高になるとどうなるのか試算します。※サムネイル画像:PIXTA

田代 昌之

田代 昌之

資産運用・ビットコイン ガイド

1979年生まれ、中央大学文学部卒業。新光証券(現みずほ証券)やシティバンク、投資助言会社などでアナリスト業務やコンプライアンス業務を経験したのち、暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事。2024年よりフリー。

プロフィール詳細執筆記事一覧

米10年国債利回りは5%を突破

米財務省によると、2026年9月24日の10年国債の市場利回りは年5.18%でした。

米10年国債利回りは5%を突破(画像:PIXTA)
米10年国債利回りは5%を突破(画像:PIXTA)

仮に100万円を1ドル=150円でドルに替えると約6667ドルです。これを利回り年5.18%の米国債で1年間運用したと仮定すれば、利息相当額は税引前で約345ドル、1ドル=150円なら約5万1800円になります。

日本の2026年9月募集分の個人向け国債「固定5年」は年2.24%ですから、金利水準には大きな差があります。

10円の円高で約98万2000円に

問題は為替です。先ほどの約6667ドルに1年分の利息相当額約345ドルを加えると、約7012ドルになります。

1年後も1ドル=150円なら約105万2000円ですが、140円まで円高になれば約98万2000円。5%を超える利回りがあっても、円換算では100万円を下回る計算です。

一方、160円まで円安になれば約112万2000円になります。米国債を円から購入する場合、債券価格だけでなく為替によっても損益が動きます。

約7円の円高で金利分が消える

今回の条件で損益分岐点を計算すると、1ドル=約143円です。150円から約7円円高になると、年5.18%の利回りによる利益が為替差損でほぼ消える計算になります。

実際には税金や為替コストなどもあるため、損益分岐点はこれより円安側になります。前回取り上げた米ドル定期預金と同じく、5%という金利だけでは円ベースの利益は決まりません。

満期前に売れば価格も動く

米国債と米ドル定期預金には大きな違いもあります。

米国債は満期まで保有すれば、米ドルベースでは原則として額面金額で償還されます。一方、満期前に売却する場合は、その時点の市場価格になります。

例えば購入後に米国金利がさらに上昇すると、保有している債券の価格は一般に下落します。反対に金利が低下すれば、債券価格は上昇しやすくなります。

為替に加えて、途中売却する場合には債券価格の変動も加わるわけです。

金利「5%」と「円でいくら戻るか」は別

米国債の5%を超える利回りは、日本の国債と比べれば高い水準です。

ただ、為替が円高に動けば、5%を超える利回りがあっても円換算では元本を割ることがあります。

将来、円で使う予定のお金なら、「利回りが何%あるか」と「円に戻したときにいくらになるか」は分けて考えておきましょう。

※米国債の市場利回りは米財務省が公表した2026年9月24日の10年国債利回り(年5.18%)を参照。試算は為替の影響を分かりやすくするため、100万円を1ドル=150円で交換し、年5.18%で1年間運用したと仮定した概算です。実際の米国債は購入価格、表面利率、残存期間などによって受取利息や利回りが異なります。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
投資や資産運用に関する最終的なご判断はご自身の責任において行ってください。
掲載情報の正確性・完全性については十分に配慮しておりますが、その内容を保証するものではなく、これに基づく損失・損害などについて当社は一切の責任を負いません。
最新の情報や詳細については、必ず各金融機関やサービス提供者の公式情報をご確認ください。
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで資産運用の書籍をチェック!楽天市場で資産運用関連の書籍をチェック!
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2026/10/31まで)を実施中です!

※抽選で20名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます