食品や金券だけではない株主優待
株主優待というと、自社商品やQUOカード、食事券などが定番ですが、企業によっては自社のサービスやオンラインストアなどを利用できる優待も用意しています。

こうした優待で大切なのは、「優待があるから使う」のではなく、自分が普段利用しているサービスや興味のある分野かどうかです。
今回は、デジタル優待のアトラエ、ヘアケア商品などに使えるAB&Company、旅行などに利用できるエイチ・アイ・エスという、タイプの異なる3銘柄を取り上げます。
アトラエ<6194>
アトラエ<6194>は、求人メディア「Green」や組織力向上プラットフォーム「Wevox」などを展開するIT企業で、2026年5月に株主優待制度の新設を発表し、2026年10月末からスタートします。
初年度は10月末時点で500株以上を保有していれば対象となり、500~699株では1万ポイント、700~999株では2万ポイント、1000~1499株では3万ポイントがもらえます。ポイントはAmazonギフトカードや商品、サービスなどと交換できます。
2026年は制度導入初年度のため継続保有期間の条件はありませんが、2027年以降は500株以上を1年以上継続保有することが必要です。
100株では優待を受けられないため、必要な投資金額は確認しておきたいところです。一方、交換先を自分で選べるため、使い道の自由度が比較的高い優待といえるでしょう。
AB&Company<9251>
AB&Company<9251>は「Agu. hair」などの美容室を展開しています。同社は毎年10月31日時点で100株以上を保有する株主を対象に株主優待を実施しています。
100株以上200株未満の場合、自社公式オンラインストアで利用できる7000円相当の割引券がもらえます。ただし、1万円以上の商品を購入することが条件で、購入金額から7000円分が値引きされる仕組みです。
200株以上500株未満では1万円相当、500株以上600株未満では2万円相当のオンラインストア優待券となり、600株以上では2万円相当の優待券またはオリジナルドライヤーを選べます。
オンラインストアではシャンプーなどのヘアケア商品を扱っています。100株の場合は7000円分の商品がそのまま無料でもらえるわけではないため、購入条件を理解したうえで活用したい優待です。
エイチ・アイ・エス<9603>
旅行会社大手のエイチ・アイ・エス<9603>は、毎年4月末と10月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、旅行などに利用できる株主優待券を発行しています。
100株以上では、1000円券2枚、合計2000円分のエイチ・アイ・エス株主優待券に加え、ラグーナテンボスの500円入園割引券1枚がもらえます。
エイチ・アイ・エス株主優待券は旅行商品などに利用できますが、利用条件があります。旅行商品の場合、1人当たり税込1万2000円以上なら1枚、2万4000円以上なら2枚まで利用できます。また、2026年7月からは一部のグループホテルなどにも利用対象が広がりました。
旅行代金をそのまま2000円値引きできるとは限らないため、利用条件には注意が必要です。普段からエイチ・アイ・エスを利用して旅行をする人なら、使い道をイメージしやすい優待でしょう。
自分が実際に使うサービスかを考えよう
今回紹介した3銘柄は、アトラエがデジタル優待、AB&Companyがヘアケア商品など、エイチ・アイ・エスが旅行・レジャーと、それぞれ使い道が大きく異なります。
アトラエは交換先を選べる一方、500株以上の保有が必要です。AB&Companyは100株から対象になりますが、100株の場合は1万円以上の商品購入という条件があります。エイチ・アイ・エスも100株から優待を受けられますが、旅行商品などで利用する際には一定の利用条件があります。
優待額だけを見ると魅力的でも、自分が使わないサービスならメリットを十分に生かせません。「何円分もらえるか」と同時に、「自分なら実際に使うか」という視点で選ぶことが大切です。
また、株主優待は企業の判断によって内容が変更・廃止される可能性があります。優待だけで投資先を決めず、必要な投資金額や業績、配当、将来性なども確認して選びましょう。
※株主優待の内容は2026年9月4日時点です。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください。
※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告なく変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、ご自身の責任でお願いします。







