60代は「時間を楽しむ」優待にも注目
株主優待というと、食品や商品券など、家計の負担を減らしてくれるものを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、60代では自分の趣味や旅行、運動などに使える優待にも目を向けてみたいところです。

もちろん、60代だから仕事を辞めて時間に余裕があるとは限りません。現役で働き続ける人もいれば、仕事の時間を減らして趣味や旅行を楽しむ人もいます。
大切なのは、年齢だけで優待を選ぶのではなく、「これから自分の時間を何に使いたいか」を考えることです。今回は、運動のルネサンス、選べる楽しみがあるひろぎんホールディングス、旅行や温泉に使える藤田観光を取り上げます。
ルネサンス<2378>
ルネサンス<2378>はスポーツクラブなどを展開しており、100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて株主優待券を発行しています。
100株保有の場合、3月末と9月末を基準に、それぞれ株主優待券2枚がもらえます。優待券は、対象のスポーツクラブの無料利用や施設内ショップでの商品購入割引などに利用できます。
普段から運動をしている人はもちろん、これから体を動かす習慣をつくりたい人にも選択肢になります。ただし、生活圏に利用できる施設がなければメリットは小さくなるため、購入前に対象施設を確認しておきましょう。
ひろぎんホールディングス<7337>
広島銀行を傘下に持つひろぎんホールディングス<7337>は、保有株数に応じた株主優待制度を設けています。
100株以上500株未満では500円分のギフトカードがもらえます。また、株主向けに広島のプロスポーツ観戦や文化イベントへの招待・抽選、美術館の招待券なども用意されています。1000株以上では、瀬戸内地域の特産品などを掲載したカタログギフトや、定期預金の金利上乗せを選ぶこともできます。
特徴的なのは、金融機関でありながら余暇に関連する優待もあることです。一方、広島に関連する特典も多いため、全国どこでも同じように活用できるわけではありません。広島県や周辺地域に住んでいる人、広島を訪れる機会がある人ほど楽しみやすい優待です。
藤田観光<9722>
藤田観光<9722>は「ホテル椿山荘東京」や「箱根小涌園」などを運営しており、ホテルやレジャー施設などで利用できる株主優待制度を設けています。
旅行や温泉などを楽しむ人なら、余暇に直接使えることが魅力です。普段から対象施設を利用している人はもちろん、優待をきっかけに旅行先を選ぶという楽しみ方もできるでしょう。
なお、2026年6月末基準の優待から制度が変更され、2026年9月発送分より電子チケット化されます。100株以上では1000円分、500株以上では1万5000円分の金額割引券がもらえるほか、500株以上では「箱根小涌園ユネッサン」や「下田海中水族館」で使える無料入場券も用意されています。新制度の優待は2026年10月1日から利用できます。
60代は「いくら得するか」だけで選ばなくてもいい
今回紹介した3銘柄は、ルネサンスが運動、ひろぎんホールディングスが余暇や選べる優待、藤田観光が旅行・温泉と、それぞれ特徴が異なります。
スポーツクラブを利用するならルネサンス、広島にゆかりがあり文化やスポーツを楽しみたいならひろぎんホールディングス、旅行や温泉が好きなら藤田観光というように、自分がこれから時間を使いたいことから逆算して選ぶのも1つの方法です。
株主優待は、必ずしも生活費を節約するためだけのものではありません。自分の趣味や楽しみに使える優待なら、資産形成を続けながら日々の生活を充実させることにもつながります。
ただし、株主優待は企業の判断によって変更・廃止される可能性があります。優待内容だけでなく、必要な投資金額や業績、配当、将来性なども確認し、長く保有したいと思える会社かどうかを考えて選びましょう。
※株主優待の内容は2026年9月4日時点です。
※株主優待に関する情報は、記事執筆時点のものになります。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください。
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