70代は「無理なく使える優待」に注目
株主優待は、金額が大きければよいとは限りません。割引率の高い優待でも、利用するために遠くまで出かけたり、予定していなかった買い物をしたりすれば、かえって支出が増えることがあります。

70代だから行動範囲が狭くなるとは限りません。旅行やスポーツを積極的に楽しむ人もいるでしょう。一方で、優待を選ぶ際には、「普段の暮らしの中で無理なく使えるか」という視点を持っておくと、使い残しを減らしやすくなります。
今回は、食品の日清食品ホールディングス、外食のロイヤルホールディングス、映画の東宝という、使い道の異なる3銘柄を取り上げます。
日清食品ホールディングス<2897>
今や国民食である「カップヌードル」や「チキンラーメン」などで知られる同社は、保有株数などに応じた株主優待制度を設けています。
自社グループ製品を中心とした優待が用意されていますが、保有株数や保有期間などによって対象となる内容が異なります。また、寄付などを選択できる仕組みもあるため、「自社製品が必ず自宅に届く優待」と考えず、対象となる優待内容を確認しておきましょう。
100株以上300株未満を保有すると、毎年3月末を基準に1000円相当の優待が受けられます。「日清食品グループの商品詰め合わせ」「国連WFP協会への寄付」「日清食品グループ オンラインストアで利用できるクーポン」の3つから選択できます。保有株数が増えると優待額や贈呈回数も増えます。
食品系の優待は、普段の生活に取り入れやすいことが魅力です。優待を利用するために大きな追加支出をする必要がないため、使いやすさを重視する人には候補の1つになるでしょう。
ロイヤルホールディングス<8179>
「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」などを展開しており、対象店舗で利用できる株主優待券を発行しています。
現在の制度では、200株以上の保有が優待の対象です。200株以上1000株未満では、6月末と12月末を基準に、それぞれ500円分の優待券がもらえます。保有株数が増えると優待額も大きくなります。
普段から対象店舗を利用している人なら、いつもの外食に優待を取り入れることができます。ただし、100株では優待の対象にならないため、必要な投資金額まで確認しておきたいところです。
東宝<9602>
映画を楽しむ機会が多い人なら、映画会社大手の同社も候補になります。株主優待として、対象映画館で利用できる映画株主招待券を用意しています。
現在の制度では、100株以上を保有する株主も優待の対象となります。保有株数に応じて映画株主招待券の枚数が増える仕組みです。
映画は、旅行などと比べると比較的身近な場所で楽しめる余暇の1つです。普段から映画館へ足を運ぶ人なら、優待の使い道もイメージしやすいでしょう。一方、利用できる映画館などには条件があるため、自宅の近くに対象となる映画館があるか確認しておくことも大切です。
70代は「使い切れるか」という視点も大切
今回紹介した3銘柄は、日清食品ホールディングスが食品、ロイヤルホールディングスが外食、東宝が映画と、それぞれ使い道が異なります。
食品を普段の暮らしに取り入れたいなら日清食品ホールディングス、外食を楽しむならロイヤルホールディングス、映画が好きなら東宝というように、自分がすでに楽しんでいることから優待を選ぶと使いやすくなります。
70代だから特定の優待が向いているというわけではありません。旅行が好きなら旅行関連、スポーツが好きならスポーツ関連を選ぶのもよいでしょう。そのうえで、優待を使うために生活スタイルを変えるのではなく、普段の暮らしの中で無理なく使い切れるかを考えることがポイントです。
また、株主優待は企業の判断によって変更・廃止される可能性があります。優待だけで投資先を決めるのではなく、必要な投資金額や業績、配当、将来性なども確認し、長く保有したいと思える会社かどうかを考えて選びましょう。
※株主優待の内容は2026年9月4日時点です。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください。
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