20代の優待株選びは「普段使い」を重視
株主優待には食品や金券、カタログギフト、施設の割引券など、さまざまな種類があります。優待品が届くこと自体は株式投資の楽しみの1つですが、いくら豪華でも自分が使わなければ、そのメリットを十分に生かすことはできません。

特に20代は、これから本格的に資産形成を始める人も多い年代です。投資に回せる資金がまだそれほど多くない場合、優待だけを目当てにまとまった資金を投じるより、「自分が普段お金を使っている場所」を考えて銘柄を選ぶ方法があります。
例えば、家電やパソコンを買う、友人や同僚と外食する、本やゲームなど趣味の商品を購入するといった支出です。もともと予定していた買い物の一部を株主優待で賄えれば、優待のメリットも実感しやすくなります。
そこで今回は、「家電・買い物」「外食」「本・ゲームなどの趣味」という3つの切り口から、20代が注目したい銘柄を選びました。
ビックカメラ<3048>
ビックカメラ<3048>は家電量販店大手で、テレビや冷蔵庫といった家電だけでなく、パソコンやスマートフォン、ゲーム、日用品、お酒など幅広い商品を扱っています。
株主優待は2月末と8月末の年2回。100株を保有している場合、2月末に2000円分、8月末に1000円分、年間3000円分の「株主様買物優待券」がもらえます。ビックカメラ、ソフマップ、コジマなどの対象店舗・一部通販サイトで利用できるため、普段の買い物にも活用しやすい優待です。
さらに100株以上を1年以上継続保有すると、8月末に1000円分、2年以上なら2000円分が追加されます。長く保有することで優待が充実していくのも特徴です。
家電は毎月購入するものではありませんが、パソコン周辺機器やゲーム、日用品などにも使えます。家電の買い替えだけでなく、趣味や普段の買い物にも利用できる点は、20代にとって使いやすいでしょう。
エターナルホスピタリティグループ<3193>
エターナルホスピタリティグループ<3193>は、「鳥貴族」などを展開する外食企業です。友人や同僚との食事など、普段の外食で使える優待を探している人には分かりやすい銘柄でしょう。
同社は2026年8月1日付で1株を2株に分割しました。これに伴って株主優待制度も変更され、2027年1月末の基準日から新しい制度が適用されます。
新制度では、分割後100~199株で年間1000円相当、200~599株で年間2000円相当の優待券がもらえます。また、100株以上を1年以上継続保有すると、長期保有優待として5%割引券4枚が追加されます。
外食系の優待は、もらった後の使い道をイメージしやすいのがメリットです。特に20代では、友人との食事や仕事帰りの飲食など、外食する機会が多い人もいるでしょう。普段から鳥貴族などを利用しているなら、いつもの外食に優待を組み込むことができます。
ただし、優待があるからと必要以上に外食を増やしてしまえば、家計の節約にはなりません。「優待があるから店に行く」のではなく、「普段利用する店の優待を選ぶ」という順番で考えることがポイントです。
ブックオフグループホールディングス<9278>
ブックオフグループホールディングス<9278>は本やゲーム、CD、トレーディングカード、衣料品など、中古品を幅広く扱っています。趣味に使える株主優待を探している20代にも注目しやすい銘柄です。
毎年5月末時点で100株以上を保有すると、同社の店舗で利用できる買物券がもらえます。100株以上200株未満の場合、3年未満の保有なら2000円分、3年以上なら2500円分です。200株以上では金額が増え、500株以上なら3年未満で5000円分、3年以上で7500円分となります。さらに、100株以上で本の買取金額が20%アップする券も2枚もらえます。
この優待の面白いところは、新しい商品を購入するときだけでなく、中古品を売買する生活スタイルとも相性がよいことです。例えば、読み終わった本や遊ばなくなったゲームを売り、その資金と優待券を使って別の商品を購入するといった使い方もできます。
新品にこだわらず、中古品をうまく活用すれば趣味にかかる支出を抑えることにもつながります。本やゲーム、トレーディングカードなどが好きで、普段からブックオフを利用している人なら、優待の使い道にも困りにくいでしょう。
優待だけでなく「長く持ちたい会社か」も考えよう
20代は、これから数十年にわたって資産形成を続けられる世代です。そのため、株主優待をきっかけに株式投資を始めるとしても、「何がもらえるか」だけで銘柄を選ぶのは避けたいところです。
株主優待は企業の判断によって内容が変更されたり、廃止されたりする可能性があります。実際、エターナルホスピタリティグループのように株式分割などをきっかけに制度が変更されるケースもあります。
まずは自分が普段利用している商品やサービスを提供する企業に目を向け、そのうえで業績や配当、将来性なども確認してみましょう。「優待を使いたい会社」であると同時に、「長く株主でいたい会社か」という視点を持つことが、優待株選びでは大切です。
※株主優待の内容は2026年8月31日時点です。
※株主優待に関する情報は、記事執筆時点のものになります。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください。
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