
「貯金しなきゃいけないのに、また買い物に使っちゃった……」と自分を責めるのはもうやめませんか。散財癖を直す一番の近道は、あなたの性格を変えることではなく「お金の仕組み」を変えること。
やさしいお金の専門家・横川楓さんの著書、『散財さんのお金の増やし方』ではズボラな人でもお金が貯まる「仕組み」について解説しています。
今回は本書より一部を抜粋し、意志の力に頼らず勝手にお金が貯まる「貯金の裏ワザ」をご紹介します。罪悪感なしでお買い物を楽しめるテクニックを学びましょう。
増えていくだけの「貯金口座」を作る
大多数の人は、口座をわけずに「残った額がそのまま貯金」になっているのではないでしょうか。でもそうすると、通帳の残高が多く見えるときについ気が大きくなり、「こんなにあるし、ちょっとくらいいいよね」と、ガッポリ引き出してしまうのです。
これだと口座の残高が増えたり減ったりをくり返すので、貯まり具合がわかりにくくなります。これでは、なかなかお金が増えていく実感がありません。
そこで、原則として給与を受け取ったり生活費を引き落としたりする生活用の口座のほかに、右肩上がりに増えていくだけの「貯金口座」を持つことで、「こっちの口座には手をつけないでおこう」と思えるようになるのです。
さらに、毎月「給与の一部を貯金口座に送金する」という手順を踏むので、貯金に対する意識が高まり、貯まるスピードが速くなるかもしれません。
「つかいわけ口座」が作れる銀行を利用しよう
なおこの際、振込手数料がかかるのはちょっとイヤですよね。ですから振込手数料が無料の口座を使ったり、同じ銀行内で複数の「つかいわけ口座」が作れる銀行を利用したりするといいでしょう。今はネット銀行のほうがそのようなサービスが充実している傾向にあります。
また、今は「ことら送金」というサービスを利用すると、1回10万円以下であれば、個人の口座宛に手数料無料で送金できるサービスもあります。私は少額のお金の移動なら、「ことら送金」を使うことが多いです。
ちなみにですが、私の場合には、給与受け取り口座から貯金用口座にお金を動かす際、なるべく端数が出ないようにしています。絶対にこうしなくちゃいけないというものではありませんが、たとえば残高が「1,502,673」となっているより、「1,500,000」と0が揃っているほうが(実際の金額はともかく)、「貯まっている!」という感じがしてテンションが上がるんですよね。
どれだけ使ってもいい「散財口座」を作る
そして、「貯金口座」の次に用意してほしいのが「自由に使っていいお金を入れておく口座」。これを「散財口座」と呼びたいと思います。悪い散財さんは懐具合を見ないようにして買い物することもあるかと思いますが、散財口座を作ると、「この口座に入っているお金は自由に使っていい!」と思えるので、精神的にかなりラクになると思います。
つかいわけ口座を使わない場合には、生活用の口座はメガバンク、散財口座はネットバンク、といった使い分けもありかもしれません。最近は、とくに若い人ほど、メガバンクよりもネットバンクを選ぶケースが増えているように思います。
ネットバンクはメガバンクより金利が高く、手数料が安いので、やはり人気がありますね。ただネットバンクは実店舗がないので、「万一のときに対面でサービスを受けたい」といった気持ちが強い場合には、メガバンクの利用を検討してもいいでしょう。
著者:横川楓(AFP・やさしいお金の専門家)
やさしいお金の専門家・推し活経済評論家。1990年東京生まれ。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。一般社団法人日本金融教育推進協会代表理事。「誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーにお金の知識を啓発、金融教育の普及に取り組みながら、アニメやアイドルなどへの推し活に日々勤しんでいる。著書に、『ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)、『お金の不安と真剣に向き合ったら人生のモヤモヤがはれました!』(オーバーラップ)など。






