
あなたの家の玄関は、今どのような状態になっていますか? 家に入って最初に目に入る玄関は、暮らしの状態が表れやすい場所です。きれいに整っているか、ものが集まりやすくなっているかどうかで、日々の管理習慣が見えてくることもあります。
『貯まる片づけ 時間とお金にゆとりが生まれる』(西崎彩智著 ※崎はたつさき)では、片づけを通して時間とお金にゆとりを生む方法を紹介しています。今回は本書から一部抜粋し、「お金が貯まりにくい家」の玄関にありがちなものと、散らかりやすい玄関を整えるヒントを解説します。
お金が貯まる家の玄関とは?
お金の貯まる家は、どこも玄関がピカピカです。玄関をピカピカに保てるということは、こまめに磨きやすい環境に整えられている家だということ。イコールものの管理ができている家、といえるでしょう。
玄関に邪魔なものが放置されていると、ほこりが溜まるし、それらをわざわざ避けて……、となると手間が増えて掃除が億劫になります。
しかし玄関がきれいな家は、たいていものの管理もできているので、あふれたもののせいで掃除しづらい、ほこりが溜まりやすいということもないのです。
ものの管理ができている人は無駄遣いもしないので、お金が貯まります。反対に、管理できていないと、お金はなかなか貯まりませんね。
「お金が貯まらない家」の玄関にあるもの7選
では、お金の貯まらない家の玄関には、どんなものがあるのでしょうか。7選を紹介します。
1. ビニール傘
「いったい何人家族なの!?」というほど、傘立てにビニール傘が何本もささっていることが多いです。折りたたみ傘を持って出れば、その都度ビニール傘を買う必要はないので、これは立派な無駄遣い。家に3本以上のビニール傘があるのは、なかなかお金が貯まらない家の特徴です。
2. 靴
玄関に靴がたくさん出ている家も、お金が貯まりにくい傾向があります。微妙にサイズやデザインが合わない、古くなってしまった、といった理由で履いていない靴が靴箱を占領しているせいで、ふだん履く靴が収納できず、常に外に出ているのです。余分な靴の無駄買いも見てとれます。
玄関に出ている靴は、最大でも家族の人数分まで。ものがあふれ、管理ができていない玄関の家に住む人は、お金の管理もできません。
3. 段ボール箱
最近伺った片づかない家の玄関で、よく目にしたのが「段ボール箱」です。空の段ボール箱だけでなく、未開封のまま放置されているものも。サブスクで届いた食品やネットショップで注文した本などが、玄関先や靴箱の上に積み上げられています。
必要なものなら、すぐに開けて使っているはずですから、開いていないということは、不要なものまで買っているということ。
注文することで満足してしまっている、浪費グセがあらわれています。
未開封のものを含めると計数万円。それで「お金がない」などと言う人は少なくないのです。
4. 趣味や習い事、遊びの道具
釣り竿やゴルフバッグ、アウトドアグッズなど、ご主人の趣味に関わると思われるもの。子どものサッカーや野球などの習い事の道具。小さい子どもが外で遊ぶ砂場のおもちゃ。玄関先にこれらのものがあふれている家は、お金が貯まりません。
ものが多いこと自体が支出の多い証拠ですし、それらを管理できなければ、すぐに壊したりなくしたりするので、さらに支出が増えます。
5. 家や自転車の鍵
靴箱の上に、家や自転車の鍵がゴチャゴチャと置いてある家は危険。わが家の子どもたちもそうでしたが、適当に置いては「鍵がない!」と大騒ぎになるのです。家の鍵を探している間に、無駄な時間が過ぎていきます。
それで遅刻しそうになって、バスに間に合わなくてタクシーを使う。自転車の鍵が見つからないと、やはりタクシーを使う……。鍵の管理ができないと、お金の無駄につながっていくのです。
6. 枯れた観葉植物
玄関先に枯れた観葉植物が置きっぱなしになっている家も、ものの管理ができていないといえます。
枯れたら処分するか、土をリサイクルして植え替えるかすればいいだけなのに、それができない。ものの管理ができない人は、お金の管理もできません。
7.郵便物
郵便受けが郵便物でいっぱいというケースも、お金に紐付いています。届いた郵便物に請求書が含まれていて、その支払いに気づけなかったことで、遅延損害金を追加で支払ったという話は、片づかない家の人からよく聞く話。無駄としかいいようのないお金です。
玄関が「すぐに散らかりやすい」場所である理由
しかし、片づけても片づけても、すぐに散らかるのが玄関。なぜ、きれいな状態をキープできないのかというと、玄関は家族みんなが使うパブリックスペースだからです。
ですから、家族全員が、玄関に出す靴を減らす、道具は別の場所に収納することが重要です。「家族一人ひとりが、それぞれに管理する責任がある」と、共通認識を持つ。
そのためにおすすめの方法は、玄関の写真を撮り、家族に見せながら、「これ、どう思う?」「どんな感じで『ただいま』って言いたい?」などと聞いてみること。玄関を開けて、入ってくるところから動画を撮ってみるのもいいですね。そうすると、どんな玄関だったら帰りたくなるか、ということが見えてきます。
「帰りたくなる玄関」は、ドアを開けた瞬間に気持ちがよい空間です。ものにあふれた空間ではなく、スッキリとした清潔な空間をイメージする人が多いでしょう。
靴やビニール傘のほか、玄関を上がったところに年季の入った玄関マットを敷いている人は、取り替えるなり、処分するなりして見直しましょう。
玄関マットを敷くこと自体に問題はありませんが、下にほこりが溜まるなど、実は管理が難しいので、私は掃除がしやすいように敷いていません。また玄関マットの周りにスリッパが散乱しているなら、きちんとスリッパラックにかけましょう。
著者:西崎 彩智(お片づけ習慣化コンサルタント)
1967年生まれ、岡山県出身。大学卒業後、住宅メーカーのインテリアコーディネーターとして従事。結婚し、20年間専業主婦を経験したが離婚。その後はヨガスタジオの店長としてスタジオに通う多くの女性のさまざまな相談に応じる。2015年、得意の片づけを生かして起業。お片づけ習慣化講座「家庭力アッププロジェクト」修了生は全国で4000人を上回る。






