
毎月の厳しい予算管理に耐えきれず、反動でドカンと大爆発……そんな経験はありませんか。実はお金に自信がない人こそ、月単位ではなく「1年スパン」で自由に管理するのが正解です。
やさしいお金の専門家・横川楓さんの著書、『散財さんのお金の増やし方』ではズボラな人でもお金が貯まる「仕組み」について解説しています。
今回は本書より一部を抜粋し、「1年スパン」で考える貯金計画をご紹介します。高すぎる理想は捨てて、挫折せずにお金を残すための現実的なステップを学びましょう。
散財さんの家計管理は「1年スパン」で
マネー本には「収入の〇%を貯金しましょう」などと書いてあることが多いようです。ただ私が推奨する方法は、ちょっと違います。
というのも、私を含む散財さんは、月によって使う金額がけっこう変動すると思うんです。趣味のイベントがあれば出費が増えますし、海外旅行が好きな人だと、「1年のうち11か月は節約できそうだけど、残りの1か月で給与の2か月分くらい使う予定がある」ことだってあるかもしれません。
ですから私は、「月単位」ではなく「年単位」で貯金目標を定めてほしいと思います。具体的には、年間目標貯金額を設定し、1年をかけてその目標を達成していくのです。
毎月の目標額を決めてしまえば、それを守ろうとするあまりに欲しいものが買えなくなったり、欲しいものを買ってしまって「自分で決めた設定を守れなかった」と罪悪感を抱いたりするかもしれません。
極端な節約は心も体も蝕みますし、だんだんと「どうせ守れないんだから、もういいや」と貯金をあきらめてしまうようになるかもしれません。けれど、1年単位で考えれば、「今月はちょっと使いすぎたから、来月はちょっと減らそう」と考えられます。
給料が上がるまでは無理は禁物
給料が少ないうちはそこまで無理する必要はありません。このフェーズでは自分の人生を楽しみつつ、「貯金をする習慣」をつけることが重要です。給料が上がっていけば、徐々に貯金額を増やしていきましょう。
「手取り20万だけど、1年で100万円以上貯金する」といった、高すぎる理想だけを持たない方がいいと思います。高すぎる目標を掲げてしまうと、到達点が遠すぎてすぐにイヤになるからです。
高すぎる目標を持つこと自体は否定しないのですが、その場合には同時に、「自分の年収はこれくらいだから、現実的に貯金に回せるのはいくら」と、現実的な目標も決めることが必須です。
またこの際、臨時収入については、あらかじめその使い方を考えておいてください。人によって、「毎月の給料からしっかり貯金する。その代わり、ボーナスでは好きなものを買う」と決める場合もあれば、「ボーナスは全部貯金する。その代わり毎月の給料は全部使いきる」など、自分に合ったやり方を模索してほしいと思います。その配分さえ決めておけば、迷うことはなくなるはずです。
著者:横川楓(AFP・やさしいお金の専門家)
やさしいお金の専門家・推し活経済評論家。1990年東京生まれ。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。一般社団法人日本金融教育推進協会代表理事。「誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーにお金の知識を啓発、金融教育の普及に取り組みながら、アニメやアイドルなどへの推し活に日々勤しんでいる。著書に、『ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)、『お金の不安と真剣に向き合ったら人生のモヤモヤがはれました!』(オーバーラップ)など。






