
なぜか毎月お金が残らない原因、実は無意識の散財グセにあるかもしれません。1回数百円のコンビニくじや「送料無料」に隠れたコストを知っていますか?
やさしいお金の専門家・横川楓さんの著書、『散財さんのお金の増やし方』ではズボラな人でもお金が貯まる「仕組み」について解説しています。
今回は本書より一部を抜粋し、お金が貯まらない人に共通する特徴をご紹介。自分の「散財度」を可視化してみましょう。
“ムダ”なお金を使わないことが肝心
「お金をしっかり使いつつ、貯める」。これを実現するためには、“ムダ”なお金を使わないことが肝心です。(中略)本当に使わなくてもいいものにお金を費やすこと、これは「悪い散財」です。
「ストレス発散のために買ったけど、一度も使っていない」「安いから買ったけど、すぐに壊れてしまった」……そんな経験は誰しもあるはずです。
「散財」にはそもそも「ムダに金銭を費やす」という意味もありますが、「はたから見るとムダに見えても、自分にとってはムダじゃない」ことが世の中にはたくさんあるので、ここでは「良い散財」と「悪い散財」にわけて考えたいと思います。目指すべきは「良い散財さん」で、「悪い散財さん」にならないようにします。
「悪い散財さん度」をチェック
それでは、良い散財と悪い散財にはどのような違いがあるかを知るために、まずは、次の「悪い散財さん診断」を確認してほしいと思います。(中略)一つでも当てはまるものがあるようであれば、「悪い散財さん」あるいは「悪い散財さん予備軍」と言っていいでしょう。
「これ、私のことかも……」と思い当たる節があれば、そこがあなたの「お金の落とし穴」になっている可能性があります。一つずつ解説していきましょう。
- 「Amazonセール」で不要なものまで買う
Amazonでは、定期的にセールが開かれています。とくに大々的に行われているのが、プライム会員を対象としたプライムデーや、11月に開催されるブラックフライデー。このときにAmazonを覗いてみると、「20%引き」などの言葉が並んでいて、かなり購買意欲をかき立てられます。
でも、「安いから」と言ってカートに入れてしまい、到着してから「別に買わなくてもよかったな……」と思った経験がある人も少なくありません。また実は、「20%引きの表記がされていても、実は安くなっていない」ことがあるのです。
どういうことかと言えば、セールの直前に商品価格を値上げするのです。そして、「20%引き」と大々的に宣伝して、セールの前とまったく同じ値段で売るのです。もちろん良心的な業者はこんなことはしませんが、このような悪どい商法を実践する業者もあとを絶ちません。
私も含めて、人は「SALE」「割引」「お得」といった言葉に弱いものです。Amazonのセールでのムダな買い物を避けるためには、まずは普段から本当に欲しいものを決めておくこと。
そしてセールになったときに「本当に安くなっているか」を確認してみてください。実はほかの通販サイトのほうが安いこともよくあります。買う前に、いくつかのサイトを確認してからでも、遅くはないと思います。
「安い!」と思って思わず買いそうになったとしても、ワンクリックで注文を確定するのではなく、いったんカートに入れ、買う前に「これって本当に必要だっけ?」と確認してほしいと思います。
- 使っていない「サブスク」がある
Netflix、Amazon Prime Video、YouTube Premium、Hulu、Disney+、ABEMAプレミアム、Kindle Unlimited、Spotify Premium……。数えればキリがないくらい、現代にはさまざまなサブスクがあります。そして、本当に魅力的!
たとえば、エミー賞で史上最多の18冠という歴史的快挙を達成した「SHOGUN 将軍」はDisney+の独占配信ですし、世界で大人気を博した「イカゲーム」はNetflixでしか見られません。
サブスクは使い方によっては本当に便利です。「自分は本当にドラマが好きで、Netflixがなければ生きていけない!」と思うのであれば、昔はTSUTAYAなどでレンタルするかDVDボックスを買うしかなかったことを考えると、かなりお得。
けれど、仕事が忙しいなどで本当はその都度レンタルしたほうが安かったり、サブスクに入っているからといってその元を取ろうとしてそのコンテンツに時間を費やしたりしてしまうケースも珍しくありません。
大して見たくないものに時間を費やすのであれば、本当にしたいことにお金を費やしたほうがよっぽど建設的です。
- 欲しいものが出るまで「くじやガチャ」を回してしまう
いわゆる“推し活”をしている人ならば、一度は経験があるかもしれません……(私もあります)。これはギャンブルとは違いますが、「当たりが出るまで回し続ける」「欲求を刺激される」という観点では、ギャンブルに共通するところもあります。コンビニのくじなんかは、1回で700円くらいしますから、10回引けば7000円。
中身が見えない「ランダム商品」は値段がピンキリですが、たとえばガチャガチャは、私が小さいころは100円のものが多かったのに、今は300円、400円も当たり前。アニメやマンガのコラボカフェなどで「ドリンク1杯・フード1つにつきノベルティ1個」みたいな場合には、ドリンク単体で1000円くらい、フードは大体1500円以上はしてしまいます。
ドリンクとフードを合わせるとそれだけで3000円を超えることもあります。こんなことを積み重ねていけば、けっこう大きな金額になりますよね。
- 「送料無料」に弱い
通販サイトでは、「5000円以上は送料無料」など、一定の金額を超えることで送料が無料になることがよくあります。送料が「790円」などと言われると、「送料が790円もするのであれば、その分何か商品を買ったほうがマシだ」と考えて、本当に欲しかったのは1980円くらいの商品だったとしても、どうにか5000円まで買い物しようとしてしまうのです。
でも、本当に欲しいものが1980円なのだとしたら、送料の790円を足したとしても、1980円の商品だけを買ったほうが安いですよね。送料がかかったとしても、欲しいものだけを買ったほうがお金が貯まるということを、ぜひ覚えていてほしいと思います。
- 「貯金額」を把握していない
お金を貯める上では、「毎月どれくらいの収入があるのか」「自分は今いくらお金を持っているのか」を把握することがスタートです。
これをわかっていなくても許されるのは、資産が億を超えていて、いくら使っても明らかにそれを上回るような収入がある人だけ。普通の人には当てはまりません。
自分の収支や貯金額を把握できていなければ、いくら使っていいかもわからないはずです。自分の口座は、毎月確認するようにしましょう。
著者:横川楓(AFP・やさしいお金の専門家)
やさしいお金の専門家・推し活経済評論家。1990年東京生まれ。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。一般社団法人日本金融教育推進協会代表理事。「誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーにお金の知識を啓発、金融教育の普及に取り組みながら、アニメやアイドルなどへの推し活に日々勤しんでいる。著書に、『ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)、『お金の不安と真剣に向き合ったら人生のモヤモヤがはれました!』(オーバーラップ)など。






