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「ガス乾燥機」と「電気乾燥機」、どっちが家計の味方? 設置コストを含めて徹底比較!

洗濯物を素早く乾かしてくれる「乾燥機」は、共働き世帯や花粉・梅雨対策を重視する家庭にとっては強い味方です。本記事では「ガス乾燥機」と「電気乾燥機」の初期費用や使用コストなどの、コスパを比較して解説していきます。※画像:PIXTA

安蔵 靖志

安蔵 靖志

デジタル・家電 ガイド

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手がける。

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「ガス乾燥機」と「電気乾燥機」、どっちが家計の味方?※画像:PIXTA
「ガス乾燥機」と「電気乾燥機」、どっちが家計の味方?※画像:PIXTA

洗濯物を素早く乾かす「乾燥機」は、共働き世帯や花粉・梅雨対策を重視する家庭にとって頼もしい存在です。しかし、「ガス乾燥機」と「電気乾燥機」のどちらを選ぶべきか迷う人も多いでしょう。

本記事では初期費用や使用コストなど、コストパフォーマンスを比較しながら、どちらの乾燥機がより家計の味方になるのかを解説します。

初期費用はどっちがお得?

乾燥機選びでは、本体価格だけでなく、設置工事費も含めて考えることが大切です。特にガス乾燥機の場合、ガス栓の新設や排湿工事が必要なことがあり、初期費用が高くなる傾向があります。

●ガス乾燥機の初期費用
ガス乾燥機としてよく使われているのは、家庭用ガス衣類乾燥機です。本体価格はおよそ10万~20万円程度で、次のような追加費用がかかります。

  • 専用台・設置部材:1万~3万円前後
  • ガス栓増設・ガス配管工事:2万~6万円前後
  • 排湿筒や穴あけなどの設置工事:2万~5万円前後

これらを合計すると、導入費用は15万~30万円ほどになることが多いです。設置場所の条件次第で、これより高くなる場合もあります。

●電気乾燥機の初期費用
電気乾燥機には、大きくヒーター式衣類乾燥機とヒートポンプ式を採用したドラム式洗濯乾燥機の2種類があります。

一般的な単体の電気衣類乾燥機の場合、本体価格は5万~10万円程度です。設置費用も比較的安く、既存のコンセントが使えるモデルなら、数千~2万円程度で済みます。ハイアールなど一部メーカーによるヒートポンプ式は、省エネ性が高く衣類の縮みも少ないですが、多くのメーカーは電気代がやや高く衣類が縮みやすいヒーター式を採用しています。

また、ヒートポンプ式ドラム式洗濯乾燥機の場合、本体価格が15万~30万円以上になることも珍しくありませんが、これは洗濯機能も含まれる価格のため、乾燥専用機とは単純に比較できません。

初期費用だけを見れば、電気乾燥機の方が導入しやすいです。すでに洗濯機がある家庭で、追加で乾燥機だけを設置したい場合は、電気式の方が予算を抑えやすくなります。

ランニングコストはどっちがお得?

家計への負担を考えるのであれば、乾燥時のランニングコストにも注意が必要です。ここでは、家庭用乾燥機の一般的な目安として比較します。電気料金単価は31円/kWh、都市ガスは170円/m3を基準としています(実際の料金は地域や契約によって異なります)。

●ガス乾燥機の使用コスト
ガス乾燥機は高温・短時間で乾かすのが特徴です。標準的な6kg程度の衣類なら、1回の乾燥に約50~60分ほどかかります。

ガス使用量が0.25~0.35m3/回の場合、1回当たりのガス代は(0.25~0.35)×170=42.5~59.5円です。さらに電気代も2~5円程度かかるため、合計コストは1回当たり約45~65円になります。毎日1回使用した場合のコストは以下のようになります。

  • 1日当たり:約45~65円
  • 1カ月当たり:約1350~1950円
  • 1年当たり:約1万6200~2万3400円


●電気乾燥機の使用コスト
【ヒーター式電気乾燥機の場合】
ヒーター式は構造がシンプルですが、電気代が高めです。消費電力が1000~1300W程度、運転時間が3~4時間かかるとして、仮に1200Wで3.5時間使うと(1.2×3.5×31=130.2円)となります。目安としては以下のようになります。

  • 1回当たり:約70~130円
  • 1カ月当たり:約2100~3900円
  • 1年当たり:約2万5200~4万6800円


【ヒートポンプ式電気乾燥機の場合】
ヒートポンプ式は電気代を抑えやすいのが最大の強みです。乾燥1回当たりの消費電力量は機種や容量で差がありますが、6kg前後の衣類乾燥では消費電力量は0.8~1.5kWhほどで、電気代は(0.8~1.5)×31=24.8~46.5円となります。目安は以下の通りです。

  • 1回当たり:約24.8~46.5円
  • 1カ月当たり:約744~1395円
  • 1年当たり:約8928~1万6740円


1回当たりの目安を並べると、以下のようになり、ランニングコストだけ見ればヒートポンプ式がかなり優秀であることが分かります。

  • ガス乾燥機:約45~65円
  • 電気乾燥機(ヒーター式):約70~130円
  • 電気乾燥機(ヒートポンプ式):約24.8~46.5円

この比較から、ヒーター式電気乾燥機よりはガス乾燥機の方が安く済むことが多く、また、ガス乾燥機よりヒートポンプ式電気乾燥機の方がさらに低コストになる可能性が高いと考えられます。

ガス乾燥機と電気乾燥機、それぞれがおすすめな人は?

乾燥機は「価格だけで決めればいい」というわけではありません。生活スタイルや住環境によって最適な選択は変わってきます。

●ガス乾燥機がおすすめな人

  • 乾燥時間をとにかく短くしたい人
  • 家族の洗濯量が多い人
  • タオルをふんわり仕上げたい人
  • 雨の日や冬場でも短時間で一気に乾かしたい人
  • すでにガス設備が整っていて工事負担が少ない家庭

ガス乾燥機は1回の乾燥が短時間で済むため、1日に何度も洗濯する家庭には大きな時短効果があります。家事時間の短縮まで考慮すると、初期費用が高めでも納得できるケースが多いです。

●電気乾燥機がおすすめな人

  • 初期費用を抑えたい人
  • 賃貸住宅などで大掛かりな工事がしにくい人
  • 設置場所の自由度を重視する人
  • 光熱費をできるだけ抑えたい人
  • 特にヒートポンプ式で長期的な節約を重視する人

ヒートポンプ式は本体価格こそ高いものの、毎日使う家庭であれば電気代の安さが際立ちます。長期的にはトータルコストが低くなり、家計に優しい選択肢です。

家計の味方になる乾燥機は結局どれ?

乾燥機にはそれぞれ特性や長所があり、「導入のしやすさなら電気乾燥機」「速さとパワーならガス乾燥機」「長期の省エネ性ではヒートポンプ式電気乾燥機」というのが現実的な結論です。ただし、現状では電気乾燥機の多くはヒーター式なので、ヒートポンプ式の乾燥機が欲しい人は、ヒートポンプ式を採用しているドラム式洗濯乾燥機への買い替えを検討してもよいでしょう。

結論として、スピード重視ならガス乾燥機、設置のしやすさと初期費用重視なら電気乾燥機が基本の選択です。毎月の光熱費や本体価格、設置工事費までトータルで考えると、一概にどちらがお得かは家庭の事情によって異なると言えるでしょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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