かつ丼といえば、多くの方は卵とじの煮かつ丼を想像するのではなかろうか。
駒ヶ根に行ったらソースかつ丼を食べなきゃ!
忘れられない味となること受け合いだ。

駒ヶ根名物 ソースかつ丼

人気の店「明治亭」でソースかつ丼を味わう
もう古い話になるが、 信州駒ヶ根のそば処「福寿美」で、
初めてソースかつ丼を目にしたときのおどろき!
何のことはない、お皿に盛りつけるキャベツとカツが、ご飯の上に乗せてある。しかもソースまでたっぷりかけて……一見手抜きとしか見えない盛りつけ。これが駒ヶ根の名物料理とは …。

ところが、1口食べてうまい!なんなんだ、たっぷり載ったシャキシャキのキャベツ。
その上に食べきれるかと思う位どんぶりからはみ出るほど分厚く切ったトンカツが載っている。

これが意外と口の中でごはんと一緒になって、手抜きどころかうまいのだ。

ペロリと食べてしまった。この日以来、駒ヶ根に行くと色々なソースかつ丼を食べるほどのファンになってしまった。

人気の秘密の一番は、どうもソースにあるようだ。どの店もソースの味が違う。甘口あり、フルーティあり、コクもある。 ご自分の好みにあったソースかつ丼を舌で探す楽しみを味わってほしい。どの店に入っても、ソースに工夫がこらされていてうまいから。

ソースかつ丼の元祖と駒ヶ根ソースかつ丼会

ソースかつ丼の歴史を辿ると、元祖は、大正10(1921)年2月、早稲田高等学院の学生・中西敬二郎さんが考案したというのが定説であるらしい。

駒ヶ根ソースかつ丼の元祖は、駒ヶ根駅前広小路に店を構える「喜楽(今は卓袱屋きらく)」だ。
先代が昭和11年頃考案したのだが、今では13年前に「駒ヶ根ソースかつ丼会」が結成され、「駒ヶ根ソースかつ丼の規則」を設け、この規則に合格しないと会員になれないというから、味や品質はお墨付き。今や全国にも知られるようになった駒ヶ根名物だ。

先に述べたように、 味の決め手は、工夫に工夫を重ねた特製ソースにあるのだが、ボリュームたっぷりのキャベツを一緒に頂くから、油ものを食べたときに起こりやすい胸焼けを防ぐ効果もあるという。 「駒ヶ根ソースかつ丼会のお店」は、駒ヶ根市の各所にあり、現在45軒ほどある。


《付記》:駒ヶ根ソースかつ丼会の結成は、13年前の平成5年(1983年)。事務所は駒ヶ根商工会議所内:tel 0265-82-4168にある。現在の会長は「中華料理 きよし」の店主「下平さん」。
・制作:06/08/29