学費・教育費

教育費はどこまでかけるべき? ひろゆき氏が考える「お金をかける教育、かけない教育」

子どものために教育にお金をかけるべき――そう考える親は少なくありません。ひろゆき氏は、幼児教育などへの過度な出費に疑問を呈する一方、大学進学は「コスパのいい投資」だと語ります。教育費はどこまでかけるべきなのか。その考え方を紹介します。

All About 編集部

ひろゆき(西村博之)氏近影/画像提供:徳間書店
ひろゆき(西村博之)氏近影/画像提供:徳間書店

子どもの将来のために、できるだけよい教育を受けさせたい――そう考える親は多いでしょう。しかし、教育費をかければかけるほど成果が出るとは限らないようです。

実業家・著作家のひろゆき(西村博之)氏は著書『貧しい金持ち、豊かな貧乏人 賢い安上がりな生き方80の秘訣』(徳間書店)の中で、「教育費という名の浪費もある」と指摘する一方、「大学進学はコスパのいい投資」だとも語っています。

教育費はどこまでかけるべきなのでしょうか。本当にお金をかけるべき教育について、その考え方を見ていきましょう。

目次

教育費という名の浪費

子育て世代の2大出費と言われているのが居住費(住宅ローン)、そして教育費である。教育熱心になるあまり家計が火の車になるなんて話もよく聞く。恐ろしい。

子どもにすれば、ありがた迷惑だ。親の期待を背負い、学習塾に通う毎日。なかなかのプレッシャーだと思う。でも残念なことに、頭の良し悪しはほとんど生まれながらにして決まっている。当たり前だが、費やした教育費に比例して勉強ができるようになるわけではない。

特に幼児教育(小学校就学前に施される教育)にお金をかけるのはどうかと思う。それで将来に役立つような目に見える能力が培われた子どもを僕は知らない。

もちろん徹底した幼児教育を施された子が社会人となって成功するケースはある。でもそれは幼児教育のおかげではない。

幼児教育にお金を費やせるということはその家庭に経済力があったからだ。経済力があるということはつまり、親の知能はおおむね高い。子どもはその資質を受け継いだにすぎないのである。幼児教育は関係ない。

幼児教育より大切なのは好奇心

幼児期の子どもにとって大切なのは好奇心だ。いかにそれを育むか。興味の対象が拡がれば、勝手にいろんな情報をインプットしていく。そうして将来、その子は自分の本当にやりたいことを見極める。それが稼ぐ力になるのだ。

だから幼児期の子を持つ親がやるべきことはひとつだ。教育にお金をかけることではない。子どもの好奇心の邪魔をしないことだ。

右脳開発や知育に大した意味があるとは思えない。「なんとなく良さそうだから」と幼児教室に通わせるのはやめよう。

さして裕福でない家庭にかぎって、ムキになって身の丈に合わない教育費を投入しがちだ。そうして子どもを雁字搦(がんじがら)めにしてしまう。

稼ぐ力はお金をかけなくても培われる。お金と学びはトレードオフではない。教育費という名の自己満足に浸ってはいけない。お金のムダ遣いはやめよう。

大学進学で人生はイージーになる

「大学に行ったところで大して得るものはない。学費を払うだけムダだ」「社会に出れば実力勝負だ。学歴は関係ない」それは本当だろうか?

たかが学歴、されど学歴だ。世のなかは高学歴者が得をするようにできている。学歴神話はいままでも、そしてこれからも揺るがない。

企業の新卒採用では「学歴フィルター」が幅を利かせている。応募者のその人個人を評価するまえに、まずは出身大学で足切りするのである。

ある調べによると、ターゲット大学を設定している企業の割合は、全体の約40%。大企業(従業員1001名以上)に限っていえば55%だ。二流、三流、ましてFラン大学は採用試験の土俵にすら上がれないわけだ。

では、高学歴者と低学歴者とではどれくらいの能力差があるのだろうか。ほとんど変わらないはずだ。日本の大学は入学さえすれば、ろくに勉強せずとも卒業できる。

大学はコスパのいい投資である

一流大学だからといって特別なスキルが身につくわけではない。それでも企業が学歴フィルターを用いるのは、人材採用に多額のコストがかかるためだ。効率よく優秀な人材を獲得するうえで、まず学歴でふるいにかけるのは合理的だろう。

大企業は給与も高く、福利厚生も充実している。高学歴という肩書きさえあればその門戸は開かれるのである。かたや低学歴者はお払い箱だ。残酷だが、それが現実である。

大学に進学するととうぜん学費がかかる。国公立大学の在学4年間の平均学費は約500万円(日本政策金融公庫の調べ)。決して安くはない。でも大卒の生涯賃金は高卒よりも平均でおよそ5000万円多い(労働政策研究・研修機構の調べ)。

10倍のリターンである。学費は実にコスパのいい投資なのだ。

学歴差別は強烈だ。もちろんそれに賛同するつもりはない。でも現実は現実として、高学歴であるほど人生がイージーになるのは間違いない。

この書籍の著者:ひろゆき(西村博之)プロフィール
1976年、神奈川県生まれ。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人となる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」の運営に携わる。2009年、「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015 年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人となる。現在、数多くのネットメディアに出演する、日本を代表する論客の1人。著書多数。

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