
お腹の健康ために、なんとなく毎日食べているヨーグルト。「本当に便秘に効いてる?」と聞かれると、自信がない人も多いのでは?
山田悠史さんの著書『最新科学が覆す 体にいいのはどっち?』では、誰もが気になる健康トピックスについて良いか悪いかを解説しています。正しい知識を見極めるのが難しいネット時代だからこそおすすめの一冊。
今回は本書から一部を抜粋し、ヨーグルトのお通じへの効果について解説します。
ヨーグルトが便秘に効くって本当?
答えは「〇」
・一定の便秘改善効果が期待できる。
・菌種や相性で効き方が違う。
・重い便秘は薬での治療が基本になる。
ここニューヨークの診察室で「便秘解消法」を患者さんに尋ねると、プルーンやコーヒーに次いで多い回答がヨーグルトです。ヨーグルトには、本当に便秘の解消効果があるのでしょうか。
これまでの研究を紐解いていくと「ヨーグルトは便秘に効果が一定レベルでは期待できる」と言ってよさそうです。特に、「ビフィズス菌」などの特定の菌(プロバイオティクス)を含むヨーグルトは、お通じの回数を増やしてくれることが、複数の研究で報告されています。
補助的な役割を果たしている
ただし、研究によって使用されるヨーグルトが異なったり、研究自体が小規模だったりといった理由で、決定的な証拠とは言い切れないかもしれません。
このため、つらい便秘の治療では、しっかりと下剤、便秘薬を使う必要があります。ヨーグルトは、そうした治療を基本として、補助的な役割を発揮してくれるでしょう。
では、どれくらい食べれば効果が期待できるのでしょうか? 多くの研究で、1日に100~200g(小さめのカップ1~2個分)のヨーグルトを毎日食べている人で、効果が見られています。この量はひとつの目安になるでしょう。
なお、ヨーグルトの効果は、含まれる菌の種類や、その人との相性によっても変わります。いろいろな種類を試しながら、自分のお腹に合ったヨーグルトを見つける必要がありそうです。
山田 悠史(やまだ・ゆうじ)
マウントサイナイ医科大学(米ニューヨーク)老年医学・緩和医療科医師。米国老年医学・内科専門医、医学博士。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国各地の病院の総合診療科で勤務した後、2015年に渡米。現在は高齢者医療を専門に診療や研究に従事している。国内ではWEBマガジン『ミモレ』、ニュースメディア『NewsPicks』などで医療・健康情報を発信する他、AIと医療をつなぐ合同会社ishifyの共同代表を務める。米国では、NPO法人FLATの代表理事として在米日本人の健康を支援する活動にも力を入れている。






